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【インスト講座#2】“簡単=面白い”? ボードゲーム初心者に最適なインストとは

※ボードゲームカフェ「Caravan's Base」で多くのゲームのインストをしてきたかもしー隊長が、自身のインスト理論や技術を紹介する連載企画です。
第2回目となる今回は、ボードゲームを始めたての人にインストを行う際に意識・注意するべき具体的なポイントについて三段構成でご紹介します。
・ゲームの第一印象は導入部分で決まる
・「簡単そう」は「面白そう」の入り口
・実演に勝る説明なし

こんにちは、きゃらべ隊長のかもしーです。

複数回連載でお届けするインスト講座、今回からは実際にインストを行う上で心がけるべきポイントや、様々な場面で使えるテクニックについてご紹介する具体編に入っていこうと思います。

前回の概論編でもお話ししましたが、僕は「誰にとっても同じやり方で通用する絶対的なインスト」ではなく、目の前のこの人にとってベストなインスト」を模索するスタイルを貫いているので、今回もその視座に立って、まずはボードゲームを始めたての方、初心者さんにインストを行う際に気をつけること、工夫できることをご紹介いたします。

ある程度ボードゲームに慣れた中級者さん、ほとんどのゲームジャンル・メカニクスを知っている熟練者さん向けのインストについても、次回以降に順を追って述べていく予定です。

インスト

ただ、前置きと矛盾するようですが、今回お話しする内容はどんなレベルのプレイヤーにインストする上でも忘れず心に留めておくべき、インストの基礎基本の技術も多分に含まれています。
なぜなら、初心者さんへインストを行う時には、最も丁寧かつ簡潔な説明(自分のインストの基本となる形)が求められ、中級者さんから先の方へのインストでは、その基本形に味付けを加えたり、逆に省略したりする技術が求められる、というのが僕の考え方だからです。

「インスト中に何を意識すれば良いのか?」「どうすればプレイヤーに理解してもらえるのか?」と考えていらっしゃる方にとっては、具体論の1回目として相応しい内容になっていると思いますので、ぜひ最後までお読みいただけましたら幸いです。

ゲームの第一印象は導入部分で決まる

皆さんは、「メラビアンの法則」というものをご存知ですか?
コミュニケーション時に、人は相手が実際に話している内容よりも、仕草や表情、声のトーンといった外面からより多くの印象を受け取っている

簡潔に説明するとこのような法則なのですが、要は、覆面で変声機を使っているA氏と、清潔感のある顔で爽やかに笑っているB氏が、全く同じ内容の発言をした場合、A氏よりB氏のほうが信頼や好感を得やすいということです。

よく「人のイメージは第一印象が9割」などと言われるのも、実はこの法則が背景にあったりするのですが、僕はこれがボードゲームにも当てはまるのではないかと考えています。
即ち、「ボードゲームのイメージは第一印象が9割」だと。

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