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ベリィファニィなノーイングリッシュゲームをトゥギャザーしようぜぇ~『ボブジテン』

こんばんは、きゃらべのワタルです。

「カリギュラ効果」という言葉があります。かつてのローマ帝国の皇帝カリギュラをモデルにした過激な映画が公開禁止になったところ、「禁止されると余計にその内容が気になる・・・」と世間の興味をかえって集めてしまったということから生まれた言葉です。
ヒトというものはなかなか業の深い生き物で、「やるな!」と言われるとついつい意識して「やりたくなってしまう」ように作られています。「絶対に誰にも言わないでね・・・」、「何があっても開けないでくださいね」、「押すなよ!絶対に押すなよ!」という我々を縛るような謳い文句に、思わずやってみたくなってしまった人も少なからずいるのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは『ボブジテン』と呼ばれるゲーム。一言で説明するならこのゲームは「絶対にカタカナ語を言ってはいけないボドゲ」というゲームになります。果たしてあなたは「カタカナ語」の誘惑を断ち切ることができるのか・・・!?

どんなゲーム?

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今回はルールの紹介をする前に一つお話を。この『ボブジテン』に限った事ではないのですが、ボードゲームの説明書にはそのゲームの世界観のことが詳しく書いてあるものが珍しくありません。「みなさんの中からこの国の後継者を決めることになった」とか「未開のジャングルに眠る黄金郷を求めてやってきたあなたたち」とかそういう類のものです。ただ単に遊ぶだけならココは知っていなくても特に問題はないのですが、「没入感」というのもゲームを楽しく遊ぶのに必要なものの一つであることもまた事実。ゲームを始める前にこういった部分に触れて空気作りをするというのもゲームの醍醐味なのかもしれませんね。
・・・で、今回の『ボブジテン』の世界観なのですが、

ニッポンゴが大好きなナウなヤングであるボブはある日、「ガビーン!カタカナの言葉の意味を辞書で調べたんだけど、そこにはまた別のカタカナの言葉が書いてあってわけわかめ。Why Japanese People!?」というチョベリバな事実に気が付き、日本語辞書の困ったちゃんに激おこぷんぷん丸になりました。そこで「カタカナの言葉の意味をカタカナの言葉を使わずに説明している、そんな百人乗ってもダイジョーブ!な辞書を作ろう!」と思い立ち『ボブジテン』の製作がレッツらゴー。すっごーいニッポンゴが得意なフレンズであるYouたちも「や ら な い か」とボブに誘われ、みんなで一緒にユンケルンバでガンバルンバ

というものになっております。説明書に書いてあるのとはちょっと(?)表現が違いますが、内容はだいたいこんな感じです。

我々プレイヤーはニッポンゴ大好きなボブに協力する友人の一人となり、ボブのジテン作りを手伝うことになります。要するにこの『ボブジテン』というゲームは「普段何気なく使っている“カタカナ語”に引っ張られることなく、カタカナ語を説明することができるのか!?」という言葉を使ったパーティゲームなのです。


ボブとのたのしいジテン作り

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では早速プレイしてみましょう。箱の中に入ってるカードを適当にシャッフルして真ん中に置きジャンケンなどで親のプレイヤーを決めたら、もう準備完了です。このテンポが素晴らしい。

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ゲームで使うカードの方ですが、裏には「1~6の数字」が、めくった表にはこんな風に「1~6の番号が振られたカタカナ語」が書かれてあります。そして今見えている山札の数字に該当する番号のカタカナ語の説明をするというのがこの『ボブジテン』の基本ルールとなります。(今回は「4」の「サンドイッチ」になります)この辺りのシステムは以前ワタシが書いた記事で紹介した『インサイダー』にも似ておりますね。

親プレイヤーの方は今回のお題となっている言葉を他のプレイヤーに見えないようにこっそり確認したらゲームスタート!お題のカタカナ語をカタカナ語を使わずに説明します。今回の場合だったら「小麦粉を焼いた薄いやつで、野菜や肉を挟んだ、料理の名前」みたいな感じですね。

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他のプレイヤーの方々はその説明を聴いている中で「それはサンドイッチですね!」とわかったらその時点で答えを宣言しましょう。『ボブジテン』「早押し制」のコミュニケーションゲームです。誰よりも早く答えを宣言できることを目指しましょう。しかし同時に「回答権は一回だけ」というルールもあるのでご注意を。親プレイヤーの意図を正確に汲み取ることもこのゲームでは求められます。
誰かが無事にお題のカタカナ語に辿り着けたら見事クリア!「よく正解出来ました」という意味で正解したプレイヤーに1ポイント、「上手に説明できました」という意味で親のプレイヤーに1ポイントという形で得点が入ります。お題に使っていたカード1枚と、それとは別に山札から引いたカード1枚をそれぞれポイントとして渡しておきましょう。そして正解したプレイヤーが新たな親プレイヤーとなってまたカードを引いてお題を確認して・・・と繰り返しながらこのゲームは進行していきます。

ちなみに、全員が不正解となってしまったりどうしても正解に辿り着けなかったりした場合は、そのお題のカードを捨て札にして一旦お流れ。また親のプレイヤーが新たな1枚を引いてゲームが再開します。

そして何度も言いますがこの説明中はカタカナ語を使えません。もし親プレイヤーが説明中にうっかりカタカナ語を使ってしまったときは、すかさず他のプレイヤーの皆さんは「今、“パン”って言ったー!」みたいな感じで指摘しましょう。一番初めに指摘出来たプレイヤーだけが1ポイント(カード1枚)を受け取り、そのプレイヤーが新たな親となってゲームが再開します。正解できた時と違ってポイントを独り占めできるチャンスなので見逃さないようにしましょうね。

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そうなると親プレイヤーの人は何としてでも「カタカナ語を使わずに」説明しようと意識するものなのですが、いざやってみるとこれがなかなか難しいもの。身の回りにどれだけカタカナ語があふれているのかをイヤでも痛感してしまいますね。

これを繰り返して山札のカードが全部なくなったらゲーム終了。その時点で獲得していたカード枚数が最も多いプレイヤーが勝者となります。さぁ、最もスマートに、もとい最もお上品にカタカナ語を説明できるのはダレだ!?

ボブとゆかいな仲間たち

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基本的には上に書いたようにゲームは進行しますが、お題の確認をするときにたまにこんな感じのカードが見える時があります。これは「ボブの友だちの一人であるトニーがやってきた!」ということを表しており、このとき特殊ルールが発生します。トニーはニッポンにやってきてからまだまだ日が浅いので、「ニッポンゴの単語だけ」しか話すことができず“てにをは”を使うことができません。この「トニーが来た!」がお題になっているときには説明するときにもトニーになり切って「単語を言うだけ」で説明しましょう。今回の「ミュージカル」がお題の場合だと「劇団!歌う!踊る!スゴい!!」みたいな感じですね。

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加えてこの『ボブジテン』にはいろんなバージョンがあり、今回説明している『ボブジテン』以外にもいろんなバージョンが発売されております。このバージョンごとにボブを訪れる友だちが違っていて、「トニーが来た!」とはまた違った特殊ルールが適用されることになります。せっかくなので、このゆかいなメンバーたちの一部をここで紹介していきましょう。

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『ボブジテン2』でやってくる彼の名前はデイブデイブはとても食いしん坊で「いつでも大好物のピザを口いっぱいにモゴモゴしながら」生活しています。なのでデイブが来た時には「言葉を発することなく」「モゴモゴ言いながら身振り手振りだけで」お題を説明することになります。

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『ボブジテン3』でやってくるのはジョージ。彼はニッポンゴの特に「漢字」をこよなく愛する「漢字マニア」ジョージがやってきたときにはそんな思惑をリスペクトして「漢字だけで説明する」ことになります。「電子機器!鍵!暗号!」みたいな感じですね。

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変わり種としては『なにわのボブジテン』というバージョンでやってくるナターシャがいます。彼女はニッポンにやってきてからカンサイケンの人たちの間で暮らしていたため「とてもせっかちで早口」です。ナターシャがやってきたときには彼女よろしく「一息で一気に説明する」ことになります。一応何回か言い直すチャンスはありますのでご安心を。

これらのバージョンは特殊ルールを除けば「すべて同じルール」「すべて同じ作りのカード」で出来ていますので、別々で遊ぶのはもちろんのこと一緒に混ぜて遊ぶことも出来ます。いろんなバージョンを揃えた暁にはボブのいろんな友だちに振り回されながら遊ぶのも面白いかもしれませんね。

難しきかな異文化交流
しかし多くの苦難を乗り越えた先に真の相互理解は生まれる
そんな明るい未来が我々に訪れることを信じて・・・


さいごに

『ボブジテン』、いかがだったでしょうか。自分の知っている言葉でも「カタカナ語を使わない」という普段と違ったやり方で説明をするのはなかなか大変なことです。その分、他の人の説明を聴いて新たな発見があったり違った物の見方を知ることができたりするいい機会になるかもしれませんね。
いつものお話ですが、今回紹介した『ボブジテン』とさらに別バージョンの『ボブジテン2』はきゃらべの店頭でも販売しております。興味がある方はぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。
それでは今宵はこの辺で、失礼。

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