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ちょっと大人っぽい逃走劇にハラハラドキドキする漫画をご紹介

興味を持っていただきありがとうございます。
今回は武田登竜門先生の『BADDUCKS』をご紹介します!

本作は自主連載から単行本化に至るという異色の漫画です。完結後にWebアクションにて掲載され双葉社から単行本全4巻が出版されています。


あらすじ

【悪党どもの矜持と人情が光る、クライム・ロードムービー】 親の借金のカタとして「ヤクザ組織」に臓器を売られ、実験用の改造手術を施された男・モーガン=グレイ。突如、全てを失った彼の前に現れたのは、少数種族の生き残りの女・リサ。協力して「組織」からの逃走を試みるも、金目当てに盗んだカバンの中には「赤ん坊」が入っていて!? 12年間に及ぶ、逃避行が始まる。

双葉社公式サイトより引用


作者・武田登竜門先生

武田登竜門先生についてはご本人のnoteを読んでもらった方がいいかと思います。

武田先生のnoteを拝見して、『BADDUCKS』を描くまで漫画を描いたことがなかったことに驚きました。本作がデビュー作とは思えないほど読みやすかったのです。

本作以外にも商業デビューとして掲載され、泣けると話題になった読み切り『大好きな妻だった』を含む短編集『あと一歩、そばに来て』が好評発売中です。また、『BADDUCKS』に続いて2作目となる長編『DOGA』も現在執筆されています。楽しみですね。


みどころ

BADDUCKS』は逆境を跳ね除けながら繰り広げられる逃走劇がみどころです。世界観こそ異種族がいたり各町が壁に覆われていたりとSFですが、主人公のモーガンがおかれる境遇や、ともに逃走するリサとの人間関係にスポットライトが当たっています。

強面で口は悪いがお人よしのモーガン。一族最後の生き残りとしてヤクザに利用されていた異種族のリサ。そして訳あって育てることになる赤ん坊のボズ。デコボコなようでどこか懐かしさすらあるようなトリオは、ヤクザと警察から追われながら12年に及ぶ逃避行を繰り広げます。

徐々に変化していくモーガンとリサの関係性や、成長したボズとの掛け合いで微笑ましくなる一方で、悪化していく状況にハラハラドキドキさせられました。3人の幸せを願わずにはいられない状態で迎えたクライマックスはまさに最高潮です。


余談ですが、私は書店で偶然この『BADDUCKS』が目について、全巻衝動買いしたので3巻を読み終えるまで気付かなかったのですが、4巻の表紙が最高です。特典の小冊子が表紙を隠してくれたことに感謝すらしています…!

ということで今回は『BADDUCKS』をご紹介しました。ハリウッド映画さながらの緊張感に満ちた逃走劇が気になる方はぜひご一読ください!


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