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パンタナールまでの道のりと聞きずらいお金の話。

講演会やイベントにて野生のカピバラやパンタナール湿原のお話をすると「いつかは行ってみたい!」という感想と同時に「どのくらい時間が必要?」「旅費や滞在費は?」という質問を必ずと頂きます。お金の話は質問しにくいと思いますので、私の経験と旅行会社HISでのネット調べになりますが少しお話させて頂こうと思います。

行き方のお話です。
日本からブラジルまでの直行便が無い為に、どこかのハブ空港を経由してブラジル内の空港に入り、国内線に乗り換えてパンタナールに一番近いクイアバ空港に行かなければなりません、どう頑張っても3本飛行機に乗る訳です。飛行機を降りたクイアバ空港から約100km車で2時間でパンタナールの入り口ですが、この2時間の道中にも道路脇の牧場の池や町の貯水池などでもカピバラに出会えることもあります、もうこの時間からカピバラ観察が始まるのです。

空港からロッジ・牧場に行く間にも動物とバッタリ。
動物だけでなく大自然を満喫できます。

飛行機会社や乗り継ぎ空港の場所も様々ですが、私の場合は成田発、ドバイ乗り換え、ブラジル・サンパウロで入国して国内線でクイアバ経由が一番多いパターンです、座席は全てエコノミークラス。日本の国内線よりも少し幅広なので体重95kgの私でも大丈夫です。(以前はアメリカ経由もありました)飛行機代は3本往復で約26万でしたが、どれだけ早く予約をするか、外国為替レートや空席によって日々金額が変わってきます。5回の内最安値になったのが22万でした。下記のフライト情報はHISのホームページで調べたのですが、往復の割には安い時もあるものです。私の場合ですが、夏に行きたいなぁと思ったら前年の12月辺りから色々と値段チェックをはじめます。

飛行機の経由地は色々あります、2022年の私のフライト

余談なのですが、私は英語もブラジルで使われているポルトガル語も全く喋れません。でも困った時や買い物をしたい時は、各空港や飛行機会社のスタッフの皆様にチケットと事前に翻訳した文章をスマホに記録させて見せれば大抵のことは解決できます。昨今はスマホがオフラインでも可能な翻訳ソフトもありますから便利な時代になったものです。2023年7月現在の情報ですが、ブラジルへの入国・帰国共にコロナに関する書類、ビザなどは必要ありません。

10月検索3月にflight・・・雨季終わりの季節、景色が綺麗
6月検索11月にflight・・・乾季ギリか雨アリ。ジャガーはきついかも。

気になるのは飛行機に乗っている時間、10時間から13時間を何処を経由しても2回乗り継ぎ、国内線が2時間半は必須です。、更に難しいのが乗り換えの待ち時間。最低でも2時間はないと入国審査やバックの受け取りなどがある為に心配ですが、上手くフライトが合わないと8時間も待ちぼうけなんてよくある話です。この飛行機に乗っている時間のお話をすると、辛いなぁ・長いなぁとの返答が、ほぼほぼです。私の場合は見たいDVDを持参したり、パソコンで文章を書いたり電子書籍を読んだりと意外とあっという間です。人生で全く動かずに好きな時に寝て、映画見て、食事が出てくるなんて時間はそうそう無いと思って毎回満喫しています。

アクティビティ、乗馬で散策
アクティビティ・ボートツアー
ボートツアーでカピバラと出会う
ボートツアーで珍しいオオカワウソも

では、日本からの往復の飛行機代は、20万から35万程度と幅があるとして、ブラジルのクイアバ空港からカピバラのいる場所まで、どうするのか?一番簡単なのは、現地のツアーに参加する事(日本で予約しておくもの)。空港に送迎車が迎えに来てくれてパンタナールのロッジまでの送り迎えと宿泊費が含まれているもの。宿泊費には全ての食事が含まれています(食事には珈琲や紅茶・朝はフルーツ系のジュースも無料です。)。ご心配な料理の味ですが日本人だったら結構合うと思いますし、ロッジの食事は、ほぼバイキング形式なので自分で好きな料理を選択できます。私も好き嫌い多い方ですが飽きることなく毎食満喫しておりました。果物と野菜類は抜群に美味しいです。お金に関して例外としてレストランでの特別な飲み物(お酒)や自分の部屋や外出の際の飲み物(ペットボトルなど)は含まれていません。ロッチ内の売店で500mmlのペットボトルの水を購入すると約200円から300円ぐらいです。また、宿泊施設にはアクティビティ的な、乗馬をしながら観察、ナイトツアー、ウォークツアー、ボートやカヌーツアーなどの料金もロッジによっては含まれていますので、実は結構忙しかったりします。もちろん参加しないという選択肢もあります。そして空いた時間に自分一人でロッジの周りを散策してカピバラや小動物と出会うのもありだと思います。私の場合、アクティビティはボートツアーやナイトツアーに参加しました。ちなみにブラジルの物価は前回訪ねた2022年8月の感じでは日本とほぼ一緒でした。

では、またまたHISのホームページから一例を

4泊5日の金額の例(2023年6月調べ)
4泊5日のスケジュールの例

・金額的なこと
飛行機代往復 約20~35万円、滞在費4泊5日ペアで(上記参照)1人分として約20万円。ちなみに滞在費は単純に割ると1日4万になりますが空港からロッジの往復送迎代(約100km×2)が含まれている為、滞在日数を延ばしても単純に1日×4万よりかなり安いです。この他に、乗り継ぎ空港での食事代と外出時の飲み物代が必要です。空港内や街に滞在している時間は別としてパンタナール内でお金を使う事は飲み物以外でないに等しいです。あるとしても売店で虫よけ程度です。
私の場合だと空港食事代が1万円、飲み物代6千円程度、正直お土産が結構珍しいものが少なく(日本やネットでも購入出来るし荷物になるので)、何時もカピバラの置物やキーホルダーなどを空港の売店で購入して5千円程度は別途かかっています。

動物園ではなかなか見られない群れでの行動
青空の下でカピバラと一緒にまったり
ナイトツアー、夜のカピバラ達は何をしているのかな?

・時間
飛行機での移動時間が余裕をみて往復3日から4日、そしてプラス滞在日数になります。飛行機の組み合わせが難しいのが問題です。HISのホームページにも宿泊先・滞在日数の違うツアープランは他にもあります。

ちなみに、私の場合や今回の例題は、航空券と現地の滞在ツアーを別に予約したパターンですが、ネットなどで調べると全てまとめて手配してくれる南米やブラジル専門の日本の旅行会社さんもありますから、自分にあった方法で計画を立ててください。お一人40万円から50万円の旅行は、正直安くはありませんが、何かの記念や機会がありましたら、野生のカピバラに会いに行く旅なんて・・・いかがでしょうか。

計画のコツ・・・慌てない事。じっくり比較して計画をたてること。
飛行機は早めに予約すること。航空券の値段はコマめにチェック。