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ファイザー製薬に疑問を聞いてみた(前編)

猛威を振るう報道に脅威を感じ、人類史上初登場のmRNAワクチンが未知すぎるが故に、HIV感染症(AIDS)の時のような混乱を招いている。昔はHIV感染者が使った便座に座ると感染すると真剣に恐れられていた。新コロも、感染者は汚染源という感染差別が起こっている。明日は我が身。冷静に考えれば分かることなのに、人は恐怖からしてしまう。

実際問題として、どこまで安全か、どこまで危険か、どこまで有効か、全く分からない。だから不安だ。打っても不安。打たなくても不安。感染したら発症して死ぬかもしれない。未知とはそういうことである。

2021-5-29現在、日本の新コロ死亡率は1.73%。どうかな?

なぜ製薬会社に聞こうかと思ったか、ですけれど、私はこの新コロワクチンに対して賛成や反対の意見を述べるつもりはないし、言ってしまえば中立でもありません。よく分からない噂も多く、自分を含めて純粋に噂に翻弄される人々に何の答えも示せないジレンマ。そんな噂に対する説明を少しでもしたいと思い、理屈の上での仕組みを可能な限り知っておきたいという探究心から情報を得ることにしました。

電話対応をして頂いた方の対応はとても親切であり、細かな質問に対しても、実に真摯にお答え頂きましたことを付け加えておきます。

まあ、真実というものが元々この世には存在しない訳ですから、得られた情報を個人がどのように受け取って考えるのか、ということになります。そして、得た情報を皆にも知ってもらえたら、少しでも噂に翻弄されにくくなるかなあと思い、ここに書いております。また、この内容について公開の是非を確認したところ、問題はないとのことであります。

あ、 新コロはいる という前提でのお話です。

先ずはお勉強です。一般的なウイルスは自力で増えることができないため、自分のコピー遺伝子(RNA or DNA)だけを内部に持ち、人の細胞の機能を使って自分のコピーを作ろうという魂胆である。

人の細胞に入るためには合鍵がいる。新コロの場合はACE-2受容体に対する合鍵をスパイク蛋白として持っている(周りのトゲトゲ)。ACE-2受容体はどの細胞に豊富かというと、肺、腸、血管とされるが、ほぼ全身の細胞が持つとされる。まあ、血管といった時点で =全身 ということにはなる。そして、新コロは合鍵[スパイク蛋白]を使ってドア[ACE-2受容体]を開け、人の細胞内へと侵入する。

細かい話しは飛ばし、専門用語の説明もしませんが、人の細胞の営みとして様々な蛋白質(例えば酵素)を生産しており、細胞核の中にあるDNAからmRNAとして自ら必要とされる物質の設計図をコピーして、小胞体で設計図通りに蛋白質を産生する。新コロは、そのシステムの横チョからウイルスのmRNAを小胞体へ差し込んでウイルス全体のコピーを人の細胞は設計図通りに作ってしまう。

その結果として、血管内へ大量のウイルスコピーが放出され、「侵入〜コピー増殖〜血中放出」を繰り返す。さすがにこの事態を察知した免疫細胞はこの状況を放置せず、感染細胞をKiller-T細胞などが撃破し、ウイルスに対してT細胞~B細胞が抗体を産生する。ここまで大丈夫でしょうか。話しを進めます。

さて、

新コロ全体をコードしている設計図のRNAの中には、スパイク蛋白だけをコードしている部分がある。その部分を特定し、それを鋳型にしてmRNAとしてワクチン用にコピーを作るとのことである。故に、ワクチンの中に入っている遺伝情報はスパイク蛋白のみである。ウイルス全体ではありません。ですから、ワクチンを打った人からウイルスそのものが出てくることはありません。

スパイク蛋白をコードした遺伝子は完全なるコピーではなく、不安定なmRNAを安定化させるために一部のアミノ酸配列を変更しているとのことでした。ここで疑問が湧きまして、不安定が安定化するとなれば、どれくらいで消失するのか?という問いに対し、あくまで実験での話しではあるが、スパイク蛋白と似ている蛋白に標識を付けて消失期間を測定したところ、9日以内には消失するとのことでした。故に、死ぬまでスパイク蛋白を作り続ける変態人間にはならないと言えます。

また、mRNAが人の細胞核内にある遺伝情報に組み込まれるかという問いに対しては、NOでした。論理的にも、まあ、それはないかなと思います。

人の細胞内にスパイク蛋白をコードしたmRNAをカプセルに入れ、それが細胞内に取り込まれ、人の細胞の機能を使ってその設計図通りにスパイク蛋白だけを作り、それが血中へ放出される。放出されたスパイク蛋白に対して、T細胞~B細胞が抗体を産生する。この一連の流れは「ワクチン接種→抗体産生」ということから予測通りの働きをしていると言えます。

www.snohd.org/covidvaccine というサイトに説明されている「小人19 mRNAワクチンが働く仕組み」の図解はとても分かりやすいが、6番目の図に人の細胞表面に新コロスパイク蛋白が抗原提示されるように表現されている。このことをファイザー製薬に確認すると、通常のウイルスと同じ経過を辿ると考えられており、人の細胞表面には抗原提示されず、血液中へのみスパイク蛋白が放出されると考えてよいとのことである。故に、図6のイラストは誤りであると思われる。

かなりの長文となったので、前後編に分割致しますね。続きは後編で♪

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