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下水道処理が招く地球温暖化 意外と知らない課題とエネルギー活用への期待

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日常生活の中で意識することが正直そう多くはないかもしれませんが、実は私達の生活に欠かすことのできない下水道からも、処理過程で多くの温室効果ガスが排出されています。

ここでクイズです!

クイズに挑戦!

下水道分野では、具体的にどのくらいの温室効果ガス(2019年度実績)が排出されているでしょうか?

A.約5.3万t-CO2
B.約53万t-CO2
C.約530万t-CO2

本記事では、下水道分野におけるカーボンニュートラルの取り組みについてご紹介します。

最後にクイズの正解も発表するので、ぜひ最後までお読みください!

下水道処理の課題

下水道は、処理過程で多くの温室効果ガスが排出され、その約65%(2019年時点)が下水・汚泥処理における電力などのエネルギー消費に伴うものです。
また、下水汚泥の焼却工程では一酸化二窒素(N2O)も発生することから、その排出抑制策を推進する必要があるともいわれています。

しかしながら、ひとくちに温室効果ガスの排出削減といっても、処理場の規模や方式は様々であるため、各施設の状況に応じた個別の対策が求められています。

カーボンニュートラル実現に向けて

このような課題がある一方、下水道はエネルギー活用の面で多くの可能性を秘めているともいわれています。

中でも、従来廃棄物とされてきた下水汚泥は、肥料として利用するだけでなく、エネルギーとしての活用が期待されています。

具体的には、処理過程で発生したバイオガスの都市ガスへの利用や、石炭に代わる燃料として、汚泥燃料の火力発電所への供給汚泥焼却時に生じる地域熱供給など、多岐に渡ります。

国もカーボンニュートラル実現に向け、エネルギー活用の技術などを集約した処理場を「モデル処理場」として設定し、全国に展開することで、下水道分野の脱炭素化を促進するねらいです。

また、令和3年の「地球温暖化対策計画」においても、下水道分野の取り組みとして「創エネ・省エネ対策の推進」や「下水汚泥焼却施設における燃焼の高度化」等が閣議決定されており、今後の動向にぜひ注目していきたいところです。

まとめ

この他にも、化学肥料の製造に必要なリンの年間需要量の約2割相当が下水汚泥に含まれているなど、資源としての利用にも期待がかかります。
下水道はその活用法の幅を広げるほど、脱炭素化への道が開けていきそうですね。

クイズの正解発表💰

それでは正解発表です!

答えは「C.約530万t-CO2」

電力消費や燃料使用によるCO2排出の他に、水処理工程において一酸化窒素やメタン 、汚泥焼却工程においては一酸化窒素などが排出されています。

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【参考サイト】
・国土交通省 「下水道:脱炭素化/資源・エネルギー利用
・国土交通省 「下水道分野における地球温暖化対策について
・国土交通省 「『カーボンニュートラル地域モデル処理場計画』の概要
・公益社団法人 日本下水道協会 「下水道の役割



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