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対人スキル③ 「フェイクの課題」は扱わない

私自身が楽に生きられるきっかけとなった、
コミュニケーションに関する豆知識をお届けする、
対人スキルシリーズ。
第三弾は、「フェイクの課題」は扱わないというお話です。

「フェイクの課題」があるということは、
「真の課題」があるということを意味しています。

自分が今「真に抱える課題は何か?」なんて、
日常的に考えて掴めている人は少ないと思います。
それゆえ、意外と誤認したまま「フェイクの課題」をネタにして、
誰かに相談したり会話したりしています。

まさか、相談内容が本当の悩みじゃないなんて!?

そうなんです。
ミスコミュニケーションの火種はそこにもあったのです。
今日は、そんな「フェイクの課題」について書いてみたいと思います。


「フェイクの課題」を「真の課題」と誤認するワケ

そもそもなんで誤認しちゃうのか?ですよね。
それには、それぞれの性質をお伝えするのが早そうです。

▼各課題の性質

●フェイクの課題
 ・困り事の中に他責の内容が混じる(「◯◯が足りない」「◯◯が問題」etc.)
 ・課題認知は出来事に紐づいている

●真の課題
 ・困り事の中に他責の内容は混じらない
 ・課題認知は自分の感情に紐づいている

違いは、他責傾向が強まることと、感情に紐づいているかです。
課題を感じる順番としては、本来「自分の感情」を認知することが先です。
ただ、課題となる「自分の感情」は、「マイナスと感じる感情」なので、
それは【見たくない(認めたくない)感情】だという事です。

見たくない感情に出くわしそうになった時、人はどうするでしょうか?

自分でも気づかないうちに、見事に課題をすり替えるのです。
そうして、誤認する課題がフェイクの課題です。



「フェイクの課題」を扱うと消耗するワケ

フェイクの課題の特徴をおさらいすると、以下2点です。
①困り事の中に他責の内容が混じる(「◯◯が足りない」「◯◯が問題」etc.)
②課題認知は出来事に紐づいている

この2つが混じっている課題を、扱いたいでしょうか?
私は極力扱いたくないです・・。
なぜかというと、解決に向かいにくいからです。

解決した状態とは、相談者本人が今よりプラスの状態になる事です。
そのため、他責の内容や出来事だけで感情を扱わないやりとりは、
言ってしまえば不毛なコミュニケーションにしかなりません。
頑張って取り組んだとしても、果てしなく遠回りしたその先で、
「真の課題(感情)」の存在に気づいてくれるかな!?位です。
(※気づいても「自分で扱う」かはまた別物です)

身の回りに、何度も同じ相談を持ちかけてくる友人はいませんか?

何回聞けばいいんですか!?と聞き始めてすぐに消耗しますよね・・。
あれがまさしく「フェイクの課題」を扱わされている状態です。
もっと言ってしまうと、「扱いたくないんですー!」を聞き続けています。
これも「まさか!?」かもしれませんが、よくよく起きている現象です。
(※恋愛相談・転職の悩みなどは、フェイクの課題のあるあるネタですw)



「フェイクの課題」を見分けるコツ

これは、とてもシンプルです。
「言葉そのままを受け取らない」というスタンスがあれば大丈夫です。

相手の言葉を疑え!というと語弊があるかもしれませんが、
そもそも自分で認知している課題の大部分が、フェイクの課題だとしたら、
その認知から発せられる言葉は、そのまま受け取らない方が良さそうです。

では、言葉の代わりに何を受け取るのか!?
ここが、不毛なミスコミュニケーションを回避する1番のポイントです。
言葉の代わりに受け取るのは、相手が話している時の【感情】です。

本人も認知してない感情を読み取るなんて、そっちの方が難しいですよ!
そう思われるかもしれませんが、日常的に皆さん自然とやっています
例えば、相手の話しを聞きながら、こんなことを感じた経験はないですか?

▼言葉と感覚の不一致例
・言ってる言葉と声のトーンに違和感があるな
・困ってる話なのに嬉しそうに感じるな
・冷静に整理して話せるけど怒ってそうだな

思考を通して出た言葉より、体の方がはるかに正直な反応を示しています。
だからこそ、「フェイクの課題」か「真の課題」かを見極めるには、
相手の体が示している感情が言葉と一致しているかを見ればいいのです。



「フェイクの課題」を扱わずに済むコツ

扱わずに済むなら、それが1番ですね!
ということで、言葉と感情の不一致を感じた時の対処法をお伝えします。
その課題(話題)に興味を示さなければいいのです。

「その課題は取り扱わない」と自分が決める事が、
不毛なミスコミュニケーションを起こさない1番の方法です。

ただ、これが難しい場面もあります。特に仕事の現場などでは、
「扱わないのでさよなら!」というわけにもいかないものです。
そんな時にオススメなのは、I(アイ)メッセージで返してみることです。

「お話聞いていて、私は◯◯◯と感じたんですが、どうですか?」

相手から読み取った感覚や感情にフォーカスを変えるのです。
それに対し、「自分では気づいていなかったけど、それもあるかもしれない」と
受け取ってくれたら「真の課題」を勝手に扱い始めてくれます。

もし・・・、「いや、全くそんな感情ないので、変なこと言わないで!!」と
返されたとしたら、上手いことその会話から逃げる選択を必死に探して下さいw
本人が扱うつもりのない課題を、一緒に見続ける必要はないのです。
限りある自分のリソースを無駄に消費する事は避けても良いのです!

▼「フェイクの課題」を扱わないコツのまとめ
①興味を示さない
②扱わないと決める
③ Iメッセージで感覚や感情にフォーカスを変える
④ ③がダメなら潔く逃げる方法を探す




今日のお話いかがだったでしょうか?
知れて良かった、使うと効果があった事は、
今後もこのシリーズでお伝えしていこうと思います。
そして、この内容が少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。

ではでは、また次回。


山羊座の宿命に生きるジタバタ劇場noteが、 少しでも今日のあなたのお役に立てたなら幸いです。 これからも宿命と戦い続ける山羊座の女へ、エールを宜しくお願いします♪