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年賀状でもつくろうぜ!

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

毎度、拙い記事を読んでくださりありがとうございます。

本年もよろしくお願いします!


と言うことで、今回は今年の年賀状制作過程を記事にしていきます。

まずはテーマを決めないといけないと言うことで、あれこれ考えた末に「御朱印」をテーマに制作することにしました。お寺めぐりや仏像が好きなのと、多少書が書けるので、あと、お正月っぽいかなと言う理由でこのテーマにしました。

先こちらが今年の年賀状の完成版です。

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基本的にProcreateだったりibisPaint XだったりとiPadでのアプリで制作しています。ほんとは背景の朱印もハンコを作りたかったのですが費用対効果が薄いのでやめました。

それでは本題の制作過程について書いていきます。

1.ibisPaintで背景制作

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左右対称ツールを使いながら上部の菩提所印を描きました

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今年は丑年なので真ん中の梵字は虚空蔵菩薩の梵字です。十二支にはそれぞれ守護本尊と言うものがあります。

子…千手観音菩薩  丑、寅…虚空蔵菩薩  卯…文殊菩薩  辰、巳…普賢菩薩  午…勢至菩薩  申、未…大日如来  酉…不動明王  戌、亥…阿弥陀如来

下部の「謹賀新年」は初めに筆ペンで紙に書き、それをスキャンして線描化しています。

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隷書体で書きたかったけれど、隷書体にすると横長過ぎてしまうので、隷書体のニュアンスを保ったまま縦に伸ばした隷書体、みたいなイメージで書きました。

スキャンの流れは「真上から写真をとる」→「ibisPaintで線描化」と言うシンプルなものですが、写真をとる段階でコントラスを調整しておくと綺麗にスキャンできます。

大体の背景はここで終わりです。

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2.Procreateでの制作

御朱印はなんといっても「印」です。上のままだと押し印の雰囲気が出ません。そこで、ProcreateでibisPaintで描いたものに印っぽい雰囲気をマスクしていきます。

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このように印鑑ぽく所々掠れる描線で塗りつぶします。

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それを上で描いたものにマスクしました。

上で描いた物よりも印鑑の感じが出てきて「御朱印」っぽくなりました。

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それを葉書用紙に出力します。

が、タブレット上での色と紙媒体では圧倒的に色が変わってくるので、そこもまた調整が必要です。中学校で何度もテストに出題される、加法混色、減法混色と言うやつです。PC画面上は「RGB(R:レッド G:グリーン B:ブルー)」、印刷画面上は「CMYK (C:シアン M:マゼンタ Y:イエロー K:key plate)」での色彩になるので色の数や領域が異なります。RGBは各色256段階の強弱で表現し、その3つの組み合わせは大体1677万色です。一方CMYKは各色0〜100%のパーセントでその強弱を表現します。

ここまで中学校では教えませんが、「なんのために色彩の勉強してるんだ?」と言う理由を話す際にはとても使える話かなと思います。

PCにおいてもCMYKのカラーモード設定をしたりと色々工夫して、印刷時に理想の色が出るようにしたりしますが、今回はそこまで拘っていません。

3.書初め大会

出力したものに「書」を書いていきます。書初め大会です。どんな書体で書いていくか、を適当にネットで調べながら決めていきます。

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今年は「萬里春」と言う文字を書きました。意味としては、「遥か遠くまでいろんなことが春めいている」のようなことです。去年はとても塞ぎ込んだ気分になった一年だったので、今年は明るく過ごしていけたらな、と言う思いをこめてこの言葉を選びました。

書体が定まったので葉書に書いていきます!

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イメージ通りのお正月っぽいものができました!


と言うわけで、今年はこのような年賀状を制作しました。

お正月は終わってしまったけれど、まだ心はお正月です。なんなら僕は中国の文化も好きなので春節もあります。春節は2月の中旬頃からです。

僕のお正月はまだ終わっていません。



おしまい。良いお年を。






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