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見えないものを撮る、ICTと美術。

目に見えないものはこの世にごまんとあります。「音」「光」「風」「匂い」「感情」などなど。

しかし、その目に見えないもの表現しようという試みが美術においてはなされてきています。

クロード・モネをはじめとする印象派と呼ばれる人々は「光の変化」を追求しました。カンデンスキーは「音やリズム」を画面に表現しています。20世紀に普及したカメラによって、具象物を淡々と描くことから解脱してきました。

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映像メディア表現

少し話は飛びますが、GIGAスクール構想によって学校では一人一台のタブレット配布がされてきています。そこで、美術、図工の題材としてタブレットを活用し「目に見えないものを見よう。」という試みを個人的にしてみました。簡単に言うと「目に見えないもの」のお題を用意し、そのお題に対して自由に写真を撮影してくる、と言うものです。身の回りから主題性を探っていくわけです。

1.音を撮る

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2.光を撮る

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3.風を撮る

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4.感情を撮る

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この「見えないもの」を何で表現する、どう撮影するか、と言うところが肝だと思います。撮影した写真を現像し、鑑賞を行い、「何をどのように表現した」かを言語化していくのも面白いかなと思っています。

発展させると、映像文法(悲しい別れの場面=雨、暗いなど)にふれていくのもいいかもしれません。


私もiPadを生徒に貸して色々とICTと美術、特別支援とICTの題材を探っていますが、本来、アナログの方がいいのに、わざわざタブレットを使う、と言う本末転倒にはならないようにしていきたいです。


おわり。


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