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異動の季節 働く環境を整えるために上司を選ぶ

好きな人とツライ仕事をするか、嫌いな人とミシュラン2つ星で食事をするか、どちらかを選ばないといけない場合、あなたはどちらを選ぶだろうか?

私は間違いなく前者を選ぶ。
誰と一緒に働くかは、仕事内容以上に私にとっては大きな要素。
仕事選び以上に、同僚選びの方が「仕事の楽しさ」につながると私は思う。

だから、私はリクルートの採用マン時代も、アイ・エム・ジェイで採用をしている時も「好きな人材」を集めていた。この「好き」は、意見が同じとか、タイプが似ているという同質人材を意味していない。あえて共通項を探すなら「前向き」「頑張り屋」「センスが良い」くらい。

ただ、採用する側なら部下を選べるが、あなたが採用される側なら思うようには上司を選べない。新入社員の時など、配属次第で天と地ほど差が出る。

どの企業にも(自分にとって)良い上司と悪い上司がいると思うのだ。いわゆる「モチベーションキラーな上司」と、「モチベーションジェネレーターな上司」。いつも自分のモチベーションを上げてくれるモチベーションジェネレーターな上司に運よく出会ったら、あなたの会社人生はかなりツイている。逆に、できない理由ばかりを言い、手柄は横取り、失敗は部下の責任に押し付ける上司の下に配属されたら、会社人生はお先真っ暗だ。

では、そういう時はどうしたらいいか?

私は、直属の上司だけでなく、いつも「心の上司」を見つけ、弟子入りした。必ず一人や二人は、あなたの良さを理解し、能力を伸ばしてくれる先輩が企業にはいる。ひとりもいない企業は、そもそも成長しないし、存続していないはずだ。

直属の上司を「タテ関係の上司」だとすると、隣の部署の上司、違う支社の上司など、「ナナメ関係の上司」を見つけるのだ。社内報で活躍が記事になっている先輩でも良い。良い上司として噂を聞く人でも良い。最初は趣味や出身地が同じという接点だけでも良い。とにかく、直属の上司以外に何人かの上司を自分で勝手に決める。

そして仕事の相談をする。飲みに誘う。一緒に遊びに混ぜてもらう。お返しは、昔ならお中元やお歳暮を贈っていたのだろうが、今なら便利なスマホアプリを教えてあげるとか、若い世代のトレンドの店や音楽の情報提供でも良い。少しくらいは役に立つことをして、あとは嫌われない程度にまとわりつく。

大丈夫。後輩に慕われて嫌な気持ちになる先輩は少ない。迷惑そうにしていても、嬉しいもの。
「あの先輩のスキルを身に付けたい」そう思うと、心の上司はひとりでは済まない。おそらく社内で数人はいるだろう。

昨今、部署異動の希望を出せる人事制度がある企業が増えているが、全くフラットな状態での人事異動は意外と少ない。たいていは、社内のつながりで引っ張られていくものだ。つまり、人事異動も出来レース。


ならば、先にこちらから行きたい部署の先輩と仲良くなり、可愛がってもらい、自然な流れで「先輩、私を先輩の部署に異動させてください」と頼むか、先輩から「次のタイミングでうちの部署に異動希望を出したら?」と声をかけてもらうのだ。

「頑張っていたら、きっと神様は見てくれている」なんて幸運は、そんなに頻繁にない。神様だって忙しいのだ。神様に見つけてもらえるように、アピールプレイは必須。王子様に見つけてもらうために、ガラスの靴を忘れていくテクは身に付けた方が良い

詳しい乗り越え方法については、こちらでぜひ。


楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!