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47、高嶋さんは神戸のキムタク?

リクルートのキャムネット推進室時代の上司だった高嶋順治さん。
当時、僕は29歳。

一階のカフェに呼び出されて、何の話かと思ったら、
「樫野くん、課長昇進」

高嶋さんは次長で、僕は平メンバー。
2人の間には課長の堀部さんがいたので、
直接高嶋さんとガッツリ仕事をしたという感じはない。

若者支援のスペース『渋谷ガーディアン・ガーデン』の演劇イベントで
昔取った杵柄という高嶋さんの自己PRに負けて、審査員をしてもらっていた。

他の審査員は演劇界のプロばかり。
そこに学生時代に経験があるからという理由で、
サラリーマン次長が審査員の一人になるのだから
よく考えると、無茶な設定だった(笑)。

それから月日が流れ、高嶋さんは故郷・神戸に戻り、
地元で広告誌「ぷらっと」を創刊。

さらに、劇団を立ち上げ、『劇団ぷらっと』の主宰兼看板俳優として
現役で頑張っていらっしゃいます。

学生時代に打ち込んだ演劇に、歳を取って再び打ち込む環境を
自ら作ったことはとてもかっこいい。

今見ると、すっかり役者が板につき、これが天職だったのではないかと思わせる雰囲気まで醸し出している。

それ以上に特筆すべきは、どんな役をやっても
「やっぱり、いつもの高嶋さん」キャラクターなのだ。

どれも同じようなキャラクターなのに、芝居にフィットして欠かせない味を出している。

キムタクも「どんな役をやっても結局キムタク」と言われるが、
そう言われる役者はそんなにいないし、見ていて楽しい。
見ている側もそれを期待している。
だから、わかっていてもキムタク主演のドラマは今でも観てしまう(笑)。

おそらく、田村正和さんの後継者はキムタクしかいないんじゃないだろうか。

そして、高嶋さんもタイプは違えど(180度違うが)、神戸のキムタクなのだ。

その面白さは、メールなどの文章からも染み出している。

話は長いが(笑)、飽きさせない。
その物語に心を引き込まれる。

自虐の笑いと心を揺さぶるお願いがうまく落とし込まれ、
さながら落語か漫談のようなセンス。

あのテクを盗みたいけど、天性のものなので盗むのは難しいだろう。
なので、これからもお芝居を観て楽しませていただきます。

「今回の芝居もまた、いつもの高嶋さんやなぁ。でも、あの役、高嶋さんしかできへんなぁ」と(笑)。

ということで、劇団ぷらっとVol.8公演「汗かき・ベソかき・三婆ぁ」
9月22日から25日まで6公演。
かしの事務所で秘書として頑張ってくれていた朝山千里さんも役者として出演しています。お見逃しなく。
https://www.gekidan-plat.com/

楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!