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オンライン診療による、「あはき同意書」は認められるのか?

コロナをきっかけに、オンライン診療(遠隔診療)が広く浸透し始めました。緊急性を要するような病気や怪我、重篤な病状などを除いて、病院に行く時間、診察室での待機時間、診察後の会計待機時間、処方箋を受け取り、薬局に行く時間、待機時間、、、病院、クリニックに行くといつも混んで時間をムダにしていると感じている方も多いのではないでしょうか。
たった、数分の診察だけの為に、2時間以上拘束といった経験をお持ちの方も多くいらっしゃると思います。
オンライン診療の前進は患者にとって、とても効率が良く、経済的にも良くなったと言えると思います。

オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省)

鍼灸マッサージ業界において、保険適用で施術を受ける為には、医師からの同意書を取得する必要があります。
主に、「鍼灸同意書」「あん摩マッサージ同意書」の2つが存在します。
総称して、「あはき同意書」はオンライン診療で取得することは可能なのでしょうか。

結論、可能です。
オンライン診療をやっているクリニックで、対応してくださる医師がいれば、取得することは可能です。

ただし、オンライン診療による同意書を保険者が認めるかどうかについては各保険者によって異なります。
厚生局(北海道厚生局 · 東北厚生局 · 関東信越厚生局 · 東海北陸厚生局 · 近畿厚生局 · 中国四国厚生局 · 四国厚生支局 · 九州厚生局に問い合わせると、いずれも同じ回答で、「支給については、各保険者の判断」とのことです。
各都道府県の国保連合会、協会けんぽ、組合保険、後期高齢者医療広域連合のそれぞれでオンライン診療に対する考え方、捉え方が異なります。
要するに、オンラインで医師が診察して、発行された「あはき同意書」を認める認めないは各保険者の判断による、ということになります。

治療院の近郊エリアで、「あはき同意書」を発行してくださる医師が見つからない場合や係りつけ医がおらず、歩行困難により外出が困難な方には、オンライン診療による同意書取得を検討してみても良いかもしれません。

オンライン診療が進歩したからこそ実現できること
これまで、難しかった医師と治療家が連携できる時代が来る。
オンライン診療で、医師と看護師が連携し、患者の診察診断を行うことが認められています。(D to P with N)

D to P with N (患者が看護師等といる場合のオンライン診療)


治療家(鍼灸師・柔整師・あん摩マッサージ指圧師)も同じ国家資格保持者。
D to P with T(Therapist)も定義されても良いのではないか。

D to P with T(Therapist)イメージ


医師も治療家も目的は同じ。患者の身体の悩みや不安を解決すること。
各々役割が違うからこそ、患者のKOL向上に向けて連携していくことが大切ではないか。

オンライン診療で、「鍼灸同意書」「あん摩マッサージ同意書」の取得を検討されたい方がいらっしゃいましたら、お気軽に当社までご相談ください。

knp@capcell.jp

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