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#新国ドンキ を5回見た感想まとめ

今回新国立劇場バレエ団のドンキホーテを5回見て、面白かった部分を簡潔にまとめました。


主役キャストが魅力炸裂

今回のドンキは、米沢・速水ペア、木村・渡邊ペア、池田・福岡ペア、小野・中家ペア(2回)の計5回見に行きました。
ドンキらしいテクニック炸裂といえば米沢・速水ペアですが、小野・中家ペアは中家正博さんのサポートがとても上手で、見ていて安心できるペアでした。

サブキャストも凄い

エスパーダは、木下さんのスター感がとても強く、上階席にもそれが伝わってきて圧倒されました。中島瑞生さんは闘牛士の伝統的な髪型を結っており、役作りに関する情熱が凄く、超イケメンだった😍

エスパーダと一緒に踊る街の踊り子は直塚美穂さんが踊り・オーラともに凄かったです。今回は振付家のファジェーチェフも来日していたのですが、ロシア語で直接コミュニケーションを取っていたみたいです。ストイックな直塚さんのことだから、沢山コミュニケーションを取りながら役作りをしていったんだろうなと思いましたし、今まで見た踊り子の中でベストでした!

衣装や音楽も綺麗

音楽はマシュー・ロウさんが指揮される回、冨田美里さんが指揮された回どちらも行きましたが、オケの鳴りや音の取り方などが違うような気がして、とても面白かったです。
衣装もオークネフの衣装が綺麗で、私のイチオシは3幕の貴族の衣装です。生地が重厚で、刺繍や飾りも綺麗で、本当に素敵なんです。

役作りの比較も面白い

同じキャラクターを演じるのでもダンサーによってアプローチの違いがはっきりしており、楽しかったです。

ガマーシュはプリンシパルの奥村康祐さんはキトリが大好きすぎて、周りが見えてない頭お花畑の純粋なボンボンという感じ。小柴富久修さんはすごく神経質そうな感じで、キトリに対しては「僕と結婚して当然でしょ」と思ってそうな感じ。

キトリの父ロレンツォの中島駿野さんはキトリを金持ちの奥村ガマーシュに嫁がせるために必死で、気遣い、執念がすごいです。バジルの狂言自殺の後はヤケ酒してたのが印象的でした。
清水裕三郎さんは小柴ガマーシュの方が明らかに立場が強そうで、選択肢がないから従っていそうな感じ。キトリのバリエーションではガマーシュの横で、清水さんも白いシーツを振っていたのが印象的でした。

最後にドンキホーテですが、いかにも老人らしさを出していたのが趙さん、気高い騎士を演じていたのが中島さんという感じです。私は趙さんの役作りの方がしっくりきたけれど、中島ドンキホーテはそれはそれは精悍で夢の場にいても素敵なかっこいい老人でした。

5回とか行きすぎでしょと思ってましたが、5回行ったからこれだけ沢山見れたのでいいか😁

今後注目したいダンサー

直塚美穂さんはやっぱり綺麗。立役にいても自然で周りをよく把握しており、夢の場でも1人だけラインと上半身が本当に美しいです。もっとソロを見たいです。

トレアドールとファンダンゴの森本亮介さんは、リズム感や体の動かし方が周りと全然違い、これは彼の天性と努力によるものだと思いました。動きがとても大きく、リズムの振動が客席に伝わってくるようでした。

最後に大木満里奈さんは、実は以前何かのクラスで見かけたことがあり、その時もめっちゃ綺麗でとても印象に残っていたのですが、今回の夢の場も、酒場の踊りもどちらも本当に綺麗でした。

2022年は直塚さんを見るために5回くるみ割り人形に通いましたが、今回は直塚さんに加え、森本亮介さんというものすごく上手なダンサーを見つけ、結局ドンキも5回見に行きました。チケット貧乏なので来月からもやし生活決定です😂

ちなみに先日書いていた感想はこちら。

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