【映画感想】ドラキュラの屋敷

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1945年製作/67分/アメリカ
原題:House of Dracula

旧日本題が「ドラキュラとせむし女」っていう今の感性では完全アウトないかつすぎるタイトルだったドラキュラの屋敷。
ユニバーサルのフランケンシュタインシリーズの7作目で狼男シリーズの4作目でドラキュラシリーズの5作目。ってもう総出演しすぎててナンバリングがわけわからなくなってる。

一個前のフランケンシュタインの館の路線に則ったモンスター総出演映画だけど、完全に2話入っちゃってたフランケンシュタインの館に比べると、幾分か話はまとまっている印象。
色々科学実験をしてる心優しきマッドドクターの元に直してもらうためにドラキュラと狼男が通院するというバカ感はあるけどまぁそこはそもそもモンスター総出演の時点でバカだから気にならない。

とはいえやはりそれぞれのモンスターの繋がりは薄く、特にフランケンシュタインの怪物とかはただ出て来ただけというか、とりあえず出しときましたみたいな添え物感。最後に活躍したけど途中とかまさかの過去映像だけ。
前回よりもドラキュラさんが活躍してた気がする。狼男さんはちゃんとモンスター勢の中では唯一良識あって救いだった。

しかし博士とせむし女さんがあまりにも気の毒すぎ。助けようとしたドラキュラに裏切られてドラキュラにさせられて狂っちゃって人を殺しちゃう博士。何も悪いことしてないのにフランケンシュタインの怪物の暴走に巻き込まれて治るわけでもなんでもなく死んでいくせむし女。ちょっと気の毒すぎる。
ただ良かったのはようやく狼男がまさかの治るという点。まさかすぎる。なんか物語の終着感があって良かった(この後凸凹フランケンシュタインの巻があるから最後ではないけど)。
悲しき運悪男のロンチェイニーJr.さんが今回も謎のモテ具合を発揮しているのも謎すぎて面白い。

特筆するところはマッドドクター役の人の気が狂った演技が素晴らしかったくらいかなぁ。
ただモンスターがいっぱい出てるサービス感もあるし全体的に楽しい映画ではあった。


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