【映画感想】フランケンシュタインの館

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1944年製作/アメリカ
原題:House of Frankenstein

恐怖城見てから昔の映画熱が高まって買ってたけど見てなかったフランケンシュタインの館を見た。

モンスター総出演のパーティ映画。なのでユニバーサルのフランケンシュタインシリーズ6作目であり、狼男シリーズ3作目であり、ドラキュラシリーズの4作目。
まぁどう考えても詰め込みすぎているよね。サービスが過剰すぎて最高。
これだけでもモンスター勢揃いって感じなのにさらにマッドドクター役として初代フランケンシュタインの怪物・ボリスカーロフまで出てるのとかまじで豪華すぎる。モンスターとしてせむし男がカウントされてるのは今の感性ではアレかもしれないけどまぁ1944年だから良いよね。

当然話は詰め込みすぎてるだけあって明らかにまとまりがない。前半のドラキュラパートと後半の狼男&フランケンシュタインの怪物パートのつながりが全くなく、それぞれ別の話なので2話のオムニバス映画という感じ。
ただやっぱりこれだけ揃ってるとどうしても出てくるバカ感が本当に最高で素晴らしい。1944年で戦争真っ只中でもこんなバカ映画やってたとかそれは日本が勝てるわけないよねと思わざるを得ない。

話はまぁ散漫って感じではあるけどやっぱりボリスカーロフ演じるマッドドクターは色気があってめちゃくちゃかっこいいし、ロンチェイニーJr.の相変わらずな哀しき運悪男(でも何故かモテる)も哀愁たっぷりで最高だし、せむし男とジプシーガールの切ない恋の話もグッとくるっていう結構楽しいし、サービス満載な感じだからある程度何でも許せる。
あと普通にこれ映画として良いなと思ったシーンは1回目の狼男の変身シーン。
人間の姿で歩き出して足跡を写していって変化を見せていきカメラが上がると狼男になってるっていうシーンだけど、まだまだ発展途上の特殊メイクの技術を補っているだけでなく映画としても本当に美しい流れだなぁと感動した。

サービス満載のバカ映画で素晴らしかったです。これを1944年でやってるってほんとすごすぎる。ていうか戦時中に余裕ありすぎる。もう一回言うけど、日本が勝てるわけのなさ。


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