【映画感想】サンドラ・ジュリアンの催淫吸血鬼

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1970年製作/96分/フランス
原題:Le frisson des vampires

正直自分でもなぜこれを見たのかわからない。ユニバーサルのドラキュラシリーズを随分連続で見たせいで何故か見てしまった珍作。

凄い端的に言えばエロヴァンパイア映画。それ以上でもそれ以下でもない。
とにかく何かと脱ぐ脱ぐ。無駄に脱ぎまくる吸血鬼物。
新婚旅行で従兄弟の住む寂れた村の完全に不気味な城に来た新婚さんがその城に住む吸血鬼達によって散々な目に遭うって話。いや新婚旅行もっといいところ行けよって最初から思うけどそれは言ってもしょうがないからね。

いやとにかく脱ぐ、ほんとに。主人公はドレスを脱ぐと当然のようにノーパンノーブラ、寝るときも当然全裸。吸血鬼達に捕まりしもべとして動いている女の人たちも謎の全裸にスケスケマント姿。当然ながら敵の吸血鬼女親分も全裸にマント。徹底している映画である。だからと言ってエロいかと言われるとそこは何とも言えないわけだけど。1970年っぽいゆるーいソフトコアポルノ感ですよね。

吸血鬼女親分の登場の仕方がいちいち面白くてツボ。最初は細い時計の中に隠れていたかと思ったら突然ヒロインのおっぱい揉みだすし、特に良かったのは2回目?の登場、時計に隠れているかと思いきやいなくて諦めて寝ようとしたらベットの前のカーテンからおもむろにポーズを決めて全裸マントで登場したの最高すぎた。普通に笑った。
あとなんか知らんがやたらカメラがぐるぐる意味もなく回るのもあまりにも意味がないかつ映像として美しくもないあたりがゆるくて最高。微妙にワンカットワンカットが長いのも絶妙なたるみを演出してた。
しかしとにかく話が大した事ないのに全然進まないし、別にグロ描写も特になくて、あまりにもゆるすぎるけどなんか愛らしさすらある映画だった。ただ見てて退屈ではあったけど。
最後も謎のファミリー死亡で何を思えばいいんだよって感じで徹底してるなと感心した。

多分この映画を見たことを今後どっかで話題にすることも無さそうだし、人生において1回も見なくても何の損もしない映画だったけど、だからこそ見る価値がある。そういう映画ってありますよね。
見てない人には何も語れないのです。ただこの映画を見たほうがいいか聞かれたら迷わず見なくていいと答えます。

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