自分がつけた日記に泣かされる日


妊娠発覚前から、今日の日を忘れたくないような日に、時々日記をつけては、また何ヶ月後に思い出したかのように日記帳を開く。ということをやっておりました。

2022年、私のお腹に息子がきてくれたことが発覚。日記にはその時のことも鮮明に書かれており、今となってはあの時のわたしよくやった。という感じです。

コロナ禍の中、1人で行く検診の日。
濃厚接触等の言葉で震え上がる日。
コロナに罹ってしまった日、その時の不安、恐怖、お腹の子への申し訳なさ。
初めての胎動を感じた日。
息苦しくて眠れない日。
情緒不安定になって泣いた日。

他にもたくさん日々の暮らしの何気ない出来事が書かれていますが、お腹の子がメインになっていく日記が、今となっては、もうその時点で母親になり始めていたのだなと感じます

コロナ禍真っ只中の出産は、誰1人立ち合いができず、出産後も退院するまで外部と面会すらできない状況でした。

初めての出産なのに、
陣痛の苦しさもなにもかも未知で恐ろしいのに、

いざお産が始まるとそんなことは考えられず、ただがむしゃらにお腹の子と向き合うことしかできないのですが、でも本当に、コロナ禍の妊婦はみんなよく頑張ったと、今でも思います。

出産後無事退院し、新生児の世話で寝不足になりながらの、必死すぎて記憶にない1ヶ月を超えて、わたしは日記帳を開いていました。

1人で耐えた陣痛、
陣痛の合間に気絶するように眠りに落ちていたこと、
歩くことができず、しゃがみ込みながら分娩台へ移動したこと、
何回もいきんで、ようやく出てきた息子を見た感情、
胎盤を押し出される痛み、
ぺたんこになったお腹、
お産後のお手洗いの恐怖、

出産から2年近く経って、何度か、今日までの間に、出産時のことを記載した日記を読み返しています。
何度読んでも、我ながら感情がこもっていて、いい日記だなと。
孤独感も恐怖も、細かく書いてくれて最高だなと。
私しか読まないので、拙い文章ですが、それでも、確かに私は人間を産んだんだと、この可愛い子の母親なのだと思い出させてくれる。あの時の寝不足の私、貰った感情が薄まらないうちに日記に記してくれた寝不足の私、よくやったよね

久しぶりに出産記録を読み、自身の日記であるというのに、感情が昂り、涙しました。

無事に産まれてきてくれてありがとう
あなたがあなたでよかった
あなたの母親でよかった
あなたに出会えてよかった

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