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SEぽわーる”震災を記憶する最後の世代から送るespoir” ー品川エトワール女子高等学校ー

8月26日、関内にある泰生ポーチフロントで、品川エトワール女子高等学校主催の東日本大震災を考えるカフェ企画、『SEぽわーる”震災を記憶する最後の世代から送るespoir”』が開催されました。

今回は、品川エトワール女子高等学校のプロジェクトと、その伴走支援についてお話しします!

品川エトワール女子高等学校 キャリアデザインコース8名

品川エトワール女子高等学校には、国際コース・ネイチャーコースなどがあり、そのコースのひとつにキャリアデザインコースがあります。
今回は、キャリアデザインコースの高校3年生から有志で8名が集まりました!


震災を記憶する最後の世代

みなさんは、東日本大震災をどう記憶していますか?
今回のメンバーは高校3年生。あの日の記憶がある最後の世代です。とはいえ、当時幼稚園生だった8人は、なんとなく覚えているもの、テレビで見たことがあるものという感覚だと話していました。

そんな彼女たちが今回、「震災を知らない世代にその記憶をつないでいきたい」「自分たちもしっかりと東日本大震災で何があったのか、どう防災していくべきなのか考えたい」との想いで、研究発表と東北の名産を販売するカフェを企画しました。


伴走支援の流れ

*6月*
品川エトワール女子高等学校を訪問し、対面での顔合わせを行いました。
ここでは、後援していただいている、横浜コミュニティデザイン・ラボに関する説明、CanVasと伴走の説明も合わせて行いました。

初顔合わせということもあり、緊張していてなかなか話し出せない場面もありましたが、8人それぞれ、興味や震災に関して調べたいことを話してくれました。さらに、研究発表だけでなく、せっかくなら物販を通して来てくださる方と話したいという声もあがり、カフェ企画も並行して考えることに!

一人一人研究発表の準備を進めたり、カフェで何するかの話し合いをしたりと企画が走り出しました。

*7月*
研究テーマを何にするか、どう情報を集めるか、どんなことが知りたいのかなどなど、1対1で対話しながら進めていきました。
関心の強い部分を中心に調べてみたり、進路や大学で学びたいことにつなげて考えたりと、それぞれの方向感を引き出していく時間をつくっています。

対面で会えないときは、先生と高校生、私たちでzoomをつなぎ,オンラインでの伴走も行いました。
進捗を聞き、詰まってしまった部分や悩んでいることを聞きながら一緒に調べたり、質問をしたり、本番から逆算してこの日までにここまで進めようと決めたり…7月の後半には少しずつ方向性が決まっていき、発表の準備に取りかかることのできるメンバーもでてきました。

対面で参加できる日は、主にカフェ企画の話し合いの伴走を行い、残りの時間で一人一人の研究発表を見ました。

ちょっと休憩しようという時間では、進路の話しをしたり、小論や面接対策に読む本を図書館で一緒に探したりもしました。

*8月*
本番まであと2週間。オンラインで定期的に進捗確認やスライド作成に関して伴走し、本番直前には、対面で研究発表リハーサルを行いました。

ここでは、実際に話してみる中で上手く伝わらない部分の改善や、伝えたいことを伝わるようにするための工夫の仕方、スライドの流れや見やすさの確認をしました。それぞれの質問や悩みにも一人一人答えながら、本番に向けて最終調整を進めました。

カフェ企画も発注作業が完了し、当日に必要なものの確認やポップの作成などの準備に取りかかりました。


『けっぱれ東日本~震災を記憶する最後の世代から送るespoir~』当日

ついに当日!!
お昼に泰生ポーチフロントに集まった8人は、緊張した面持ちながらもわくわくしている様子で準備に取りかかっていました。

黒板をデザインしたり、ポップを貼ったり、岩手や宮城を訪れた際に撮影した写真を貼ったり…

14:00 いよいよスタートです!
順番に、それぞれのテーマで来場者のみなさんと震災について考えていきました!

穴埋めができるスライド資料を配り、クイズや問いかけも交えながら。
初めましての方々に向けて発表する緊張も感じながら、それぞれの学びと伝えたい思いを届けていました。

テーマは・・・
やさしい日本語・防災教育・避難所の食事と栄養・物流・国際支援・住宅再建・避難所と女性の悩み

みなさんもぜひ、気になったテーマがあったら調べてみてください!
そして、ぜひ東北を訪れ、実際に見たり話しを聞いたりしながら考えを深めてみてください!


カフェでは、東北の銘菓と飲み物を販売しました!
岩手県にあるさいとう製菓さんの「かもめの玉子」、福島県の「家伝ゆべし」、山形つや姫玄米茶、小岩井純粋りんごを、お菓子とドリンクのセットで販売しました。

提供する際には、みんなの発表から作成したクイズカードを配り、楽しく学べる工夫も!

イベントの最後には店前で販売を行い、通りすがりの地域の方々が立ち寄ってくださいました!

文化祭

9月23日(土)、9月24日(日)に文化祭があり、SEぽわーるのメンバーは研究発表の動画を流しながら、イベント当日に販売していたドリンクの物販を!

保護者の方々をはじめ、来場された方が時折立ち止まって研究発表の動画を視聴されている様子や、子どもたちがドリンクを買っている姿を見ました。


事後振り返り

文化祭も終わり、一段落ついた10月初旬に振り返りの時間を対面で行いました。
研究発表・カフェ企画・広報・全体のカテゴリーでそれぞれ振り返りをまとめ、共有しました。お互いの発表に感じたことをシェアしあい、それぞれの良さももっと工夫できそうな部分も学びにつなげていました!

大学生になったらこんなことがしたい!を描きながら。
今後の8人の活躍を影ながら応援したいと思います!


おわりに

前回伴走した横浜国際高校Yis Fairtrades Projectと異なるのは、より一人一人との対話の時間をつくったことでした。
横浜国際高校IB生のみなさんとは、チームとしてのサポートが多くありましたが、今回は研究発表という形式もあり、一人一人の興味関心や将来の進路についての話しも交えながら、考えていきました。

今後も試行錯誤しながら、高校生の挑戦・実践に伴走していきます!
やってみたいことがある!ちょっと相談してみたい!という人はぜひ気軽にお声がけください!

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