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キャリア迷子を救済! AI活用型コーチングサービス「CANVAS for career」 サービス開発者の想い

未経験者を対象に転職支援事業を展開する株式会社オンライズが、2024年7月、これまでにない新しいコンセプトのキャリアコーチングサービスをリリースしました。

サービスの名称は「CANVAS for career(キャンバス フォー キャリア)」。その強みや特徴、事業立ち上げの想いなどをサービス開発者の2人に聞きました。


話を聞いた人:

高橋 純平
株式会社オンライズ コーチング事業部長
「CANVAS for career」事業責任者
転職支援の業界について深い知見と多くの実績を持つ


ゆいか
株式会社オンライズ コーチング事業部
転職インフルエンサー
「CANVAS for career」においては市場調査からサービス企画、事業設計などを担当。
受講生が利用する資料などのUIデザインも手掛ける。

自己分析から転職後のフォローまで! 「CANVAS for career」の新しさ

「CANVAS for career」は、キャリア迷子になっている相談者が、キャリアコーチとの対話を通して自己理解を深め、納得のいくキャリアを実現するためのサービスだ。

転職エージェントの“今あるスキルをベースとした”キャリアカウンセリングとは異なり、「CANVAS for career」ではその前段階となる自己分析や、その結果に沿った業界・職種選択などをキャリアコーチが伴走しながらサポートしていく。

CANVAS for careerサービスサイト

サービス開発者の一人で、転職インフルエンサーのゆいかは次のように話す。

ゆいか:
「CANVAS for career」は、「転職の成功」ではなく、「キャリアの可能性を広げ続ける」ことをゴールとしています。キャリア迷子になっている方に向けて、人生を通した理想のキャリア形成をトータルサポートできるのがこのサービスの特徴です。

他の一般的なキャリアコーチングサービスではカバーされていないスキルアップ研修や生成AI講座などが盛り込まれているほか、希望者には求人案件を紹介することも可能です(*)。また、コミュニティも運営しており、受講生に向けたセミナーや転職後のサポートなど、フォローアップ体制も充実しています。

求人案件の紹介は「CANVAS for career」のサービスには含まれず、株式会社オンライズの転職支援サービスに別途申し込みをする流れとなる。受講者は“本当になりたい自分”を軸に仕事を探すことになるので、多くは未経験からの転職となるが、ここでも同社の特性が生かされる。

高橋:
弊社は未経験特化型の転職エージェントなんです。「CANVAS for career」を受けて、転職先を探したいという方がいらっしゃった場合には、転職サービスの方に新たにお申し込みをいただきます。そうすると弊社が扱う未経験者対象の求人案件の中から、ご希望に合うものをご提案するという流れです。

(*)有料サービスである「CANVAS for career」の中に、職業紹介は含まれません。職業紹介の部分は法律に従い、株式会社オンライズの転職支援サービスの一環として無料でご提供いたします。

転職支援事業における課題——サービス立ち上げの想い

「CANVAS for career」立ち上げのきっかけを、サービス開発者の2人に聞いた。

ゆいかの想い

ゆいか:
私はもともと転職エージェントの部署でキャリアアドバイザーをしていました。エージェントでは転職自体がゴールになるため、自分のやりたいことが明確になっていない方に対しての支援ができないことに課題感を持っていたんです。それに、支援した方が転職後どうなったのかわからないところも気になっていました。

それで、そうした部分を全部カバーできるようなサービスを作りたいと思い会社側に提案したのがきっかけです。

ゆいか自身、かつてはキャリア迷子になり悩んだ経験を持っている。

ゆいか:
もともと何をやりたいという考えもないまま、医療業界や美容業界で2回ほど転職をしたのですが、3社目に入った会社でもやっぱりやりがいを持てず、悩んでいました。

そんなときコロナ禍が来て、休業やそれに伴う給与の減少もあり、将来への不安を強く感じるようになったんです。

「このまま生きていても明るい未来は見えない!」と思った私は、このタイミングできちんと自分と向き合おうと考えました。

自己理解をするための自己分析に取り組み、そのおかげでWebデザインと出会うことができました。デザインスクールに入り、そこで身につけた知識とスキルを基にWeb業界に転職。そこでようやく自分の仕事に納得感を持てるようになったんです。

私が今、自分に自信を持って働けるようになったのは、自己分析による自己理解とスキル習得のおかげだと思っています。

ゆいかは、自身の経験がキャリアに悩む人たちの役に立つかもしれないと考え、Webデザインの仕事をしながらInstagramでの発信も開始。今やフォロワー3万人のインフルエンサーであるとともに、数千人のキャリア相談にも乗ってきた実績も持つ。

ゆいか:フォロワーさんの人生が豊かになるサポートがしたいと思い、キャリアコーチングを学び、現在に至ります。

高橋純平の想い

コーチング事業部長の高橋は、「CANVAS for career」立ち上げのきっかけを次のように話す。

高橋:
前職はプログラミングスクールでエンジニアの転職支援に従事していました。そのスクールでは自己分析などのコーチング要素を取り入れたサポートをしていて、それが求職者のキャリア形成に効果を発揮していたんです。ただ、プログラミングスクールなので、どうしても対象がエンジニアに限られてしまうことにもどかしさを感じていました。オンライズに入って、「もっといろいろな人をサポートしていきたい」と考えたことが、このサービスを立ち上げたきっかけです。

加えて、転職支援事業における課題にも高橋は触れた。

高橋:
転職エージェントでは求職者に自社の案件を紹介して、それが決まることで売り上げが立ちます。こうした事業の構造上、どうしても担当エージェントたちは、求職者の転職先をいち早く決めることに重点を置いて活動します。求職者側も、キャリアの軸ができていないまま、とりあえず内定が出た企業に決めてしまったりするので、結局仕事が合わず早期退職してしまう。そんな事例が業界には溢れています。こうした転職支援事業の課題を解決したい、キャリアの軸を形成し、その上で転職をサポートしていきたいという想いが個人的にありました。

生成AIの活用で転職活動を効率化

「CANVAS for career」の大きな特徴に、生成AIの活用がある。取り入れた理由を、高橋は次のように語った。

高橋:
業界やビジネスの動きを考えたとき、生成AIは欠かすことのできないツールです。新しいサービスを創る上で、私たちとしてもそうしたものをしっかりキャッチアップして取り入れていかなくてはと考えました。

受講生はカリキュラムの中でChatGPTの基礎知識を学べるほか、これを使って転職活動を効率化できるという。

高橋:
例えば、文章や書類の作成に使ったり、ChatGPTを面接官に見立て、面接の練習をしたりすることもできます。また、業界分析にも活用できます。業界分析の手法に「5フォース分析」や「PEST分析」といったものがありますが、これを自分でやろうとしても難しいですよね。ここにChatGPTを活用するんです。簡単に結果が得られるような仕組みを私たちの方で作っているので、決して難しくはないですし、どなたにも学びやすいレベル感に落とし込んだカリキュラムになっています。

ちなみに他社のキャリアコーチングサービスで、ここまで生成AIを入れ込んでいるところはほぼないと思います。

「CANVAS for career」今後の展望

「CANVAS for career」は2024年7月1日にリリースされた。すでにカリキュラムは始まっており、受講生たちは自己分析をスタートさせている。

そのコーチ陣はキャリアアドバイザーや企業の人事担当者など、キャリア開発のプロが担っていると高橋は話す。

高橋:
弊社の研修を受け、試験に合格した方たちがコーチを務めます。実績やスキルもさることながら、キャリア迷子になってる人に対して本気で向き合いたいという私たちの想いに共感してくれた方ばかりです。

最後に、今後の目標を聞いた。

高橋:
キャリアに迷い、「自分の人生を本気で変えたい」という人がしっかりと変われる社会を目指しています。そのためには、私たちが本気の人に対して真剣に向き合い、その人生を変えるようなサービスを提供したいと思います。そして、「CANVAS for career」がその実現のためのキャリアコーチングサービスとなる世界を創りたいと考えています。

ゆいか:
キャリアを通して自信を持てる人をもっと増やしたいと考えています。現在はまだ「キャリアコーチングって何?」と思っている方が多いかもしれませんが、今後、このサービスが広く認知され、キャリアコーチングを受けることが当たり前になる世界になればと思っています。

ゆいか(左) 高橋純平(右)

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