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ゲイの性自認と家族.4

高校2年のときのハナシです!

家庭問題とは別に、ゲイなりに外で生きていく術を探していかなきゃでしょ。

結婚できない人の幸せはあるの?
どんな幸せの形があるの?
継続的な幸せの形って、どうやったら見つかるの?


僕ね、自分の感情に嘘つけないんですよ!電車でスマホ見てたらニヤニヤしちゃうし、不機嫌もすぐに顔に出る。カミングアウトせずに生きていくことは、そもそも不可能な性質でした!秘密を抱えられるほど、器用でもないし、強くもないから。

人生を諦観していた僕は、高校に友達がいませんでした!なのでカミングアウトするリスクが0だと思ったんですね。
授業でグループワークしてるときに、班員の男の子とこんな会話がありました。

「キャンタくんって好きな女子いたりするん?」

「俺、おとこが好き」


「…………ふーん……?」

「え?それガチなやつ?」

「ガチ」

2限の授業中のことでした。でも3限終わりの休み時間には、隣のクラスまで噂が広がってました。たしかに秘密にしないとは言ったけど、みんなの視線が露骨すぎんだろ!!!脱走したチンパンジーか俺は!!!!
その日のうちに、名前も知らない男子が、僕の胸を触ってきたんですけど、僕はそのときのことを10年たった今でも鮮明に覚えています。ショックすぎる。なんなんだ高校生たちのこのモラルの無さ……もとい、モラルの“整って無さ”とでもいうのか。
でもまあ友達いませんでしたし、困ったことは何も起きなかったよ!治安の良い高校だったからね、感謝感謝!

良いこともありました!
秘密から解放されたことで、心の荷もだいぶ下りたし、なによりクラスメイトの一人が「私、バイセクシャルだよ」って話しかけてきてくれたんです。カミングアウトした甲斐がありますよね。僕は一人じゃないことを、やっと実感できました。

3年に上がれば、家庭問題もほぼほぼ落ち着いてきて、笑顔でいる時間が増えました。当然、友達も増えました!人って、楽しい人のところにしか寄ってきませんもんね。高校を卒業するころには、僕はゲイであることを真剣に悩まなくなりました。

陰湿なイジメは、僕の中だけに起こっていました。

「お前は気持ち悪い。
お前は幸せになれない。
お前は誰にも受け入れられない。」

ごめんね、そんなこと言わせて。自分のために、何も考えてあげられなくて。親のせいにして、自分と向き合うことから逃げてごめんね。

もし15歳の自分に一声かけられるなら、「大丈夫」って大声で言いたいですね!当たって砕けても誰かが拾ってくれるし、いつだって失うものは得るものより少ないんだって、今の自分は知ってるから!

僕は10代をこんな風に過ごしてきました!
「親を何だと思ってんだ!!!!」
「ウジウジしてんじゃねえ!!!」
いろんな意見があると思います、全部正しいと思います!いつも僕にとって、間違ってるのは僕だけです!!そして僕の間違いを無条件に許せるのも僕だけです。
自分自身を痛めつけた失敗と後悔はあるけど、今それなりに幸せなんで、良いんじゃないかな。うん、絶対いい。まちがいねえ。

残念だけどこのゲイ、青春らしい青春は無かったんだよな!!
クラスの男の子に恋したことはないし、大学で素敵なダーリンを見つけたりもしてない!!なんせ25になった今でも彼氏いたことねえから!!

10代で依存の仕方を間違えると、ずっと引きずります。深い繋がりに怯えるようになるよ!
この記事を読んでくれてる人の中で、家族や親友にしこりがある人は、今すぐぶん殴ってでも解消した方が良いと思います。停滞するのが一番よくない。みんなでハッピーになろうね!


次回、ゲイとソロキャンプ
12/15更新!

(現在ワクチンの副反応で死んでいるので明後日に更新できなかったらすまん)

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