西瓜　

人生最後に食べるものを選べるとしたら
わたしは間違いなくスイカを選ぶだろうと思う。
大きさから色まで様々な種類があるのだが
わたしの一番のおすすめは、何と言っても
黒い皮に包まれた、中の果肉が真っ赤なスイカである。
ちょっと遠くから見ると爆弾のような姿。
皮は固め。
果肉はジューシーでシャリシャリで、
もうとっても甘い！しかも種は少なめ。
これも小玉、大玉とがあるようだが大玉に限る。
４分割にカットして冷蔵庫に保管して
暑い！と思ったら冷え冷えを頬張る。
好きすぎて北国のその産地を旅したこともあるくらいだ。
畑にゴロゴロなっているのかと思ったら
ひとつひとつに満遍なく日が当たるように
黒いスイカがきちんと整列して並んでいた。
こんな風に大切に育てられ、いよいよ収穫されたものが作品としてお店に並んだり、ネットで売買されるのだ。
美味しいわけである。
今年も暑い夏がやってきて、
わたしの頭の中がスイカ、スイカで溢れそうになってきてしまった。
いつか、子供が巣立ちを終えたら
あの黒いスイカを自分の手で作って食べてみたい！(素人が収穫できるものではないと思うが)と思うときもある。
決して安価ではないため、加工することが惜しくて試したことがないシャーベットにしたりゼリーにしても食べてみたい。
素材だけで充分甘いので甘味料は不要と思う。
想像するだけで口の中に妄想の味がしてくる。
そのためには健康でいなくちゃなー。