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自分用まとめ:LOD表現①概念編

Tableauを使い始めて約2年半。特定のデータに対する比較値との比率や差分を出すことが多く、LOD表現も取り入れるようになったのですが、ほぼ100%FIXEDになってしまいます。
せっかくTableauを本格的に学ぶ機会なので、LOD表現のことをもっときちんと理解して、FIXED一択ではなく他のLOD表現もうまく使いこなせるようになりたいと思い、自分なりにまとめてみました。

まとめ① LODとLOD表現の概念(今はここ)
まとめ② LOD表現を実際に使ってみる
まとめ③ LOD表現を使う上での注意点

LOD ≠ LOD表現

私のようにTableauでLODという言葉を知った人からすると

LOD = LOD表現 (FIXED/EXCLUDE/INCLUDE)

というイメージがあると思うのですが、本来のLODは

Lebel Of Detail(詳細レベル)

の略で、データの粒度のことを指します。
みなさんおなじみのサンプルスーパーストアの場合、一番荒いLODで見た売上がこの状態。区切るための要素(ディメンション)が一切ない総合計や平均などです。

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列にカテゴリを追加したおなじみのビューのLODはカテゴリごと、地域を入れたら地域ごとになる、と言う訳です。

スクリーンショット 2022-06-18 16.12.41

私たちが分析を進めていく時は、ディメンションを組み合わせて見ていくことも多いですよね。組み合わされたディメンションによってデータの粒度はどんどん細かくなっていきます。
そして、サンプルスーパーストアで一番細かいLODは行ID単位。つまり、データソースとして読み込んだこの状態です。

スクリーンショット 2022-06-18 16.02.41

じゃあLOD表現って何?

LODとLOD表現は別物と言うことがわかりましたが、じゃあLOD表現ってなんなの!?となりますよね。
LOD表現は表示しているビューのLODとは違った粒度で集計した値を表示させてくれるTableauの計算機能です。
公式サイトのLOD表現の説明にはこのように書かれています。

詳細レベルの式 (LOD 式としても知られる) ではデータ ソース レベルおよびビジュアライゼーション レベルで値を計算できます。ただし、LOD 表現は計算したい粒度のレベルをさらにコントロール可能です。

Tableau公式:詳細レベルの式

例えば都道府県ごとの売上が地域全体の売上に対してどれくらいだったのか、を見たい時などに使用します。
下の図では左側の都道府県ごとの売上の小計と、右側の地域ごとの売上が同じになっていることがわかります。

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この時使用したのはLOD式のEXCLUDEです。
左側の売上の合計はTableauがビュー上の粒度で集計(合計)した結果を表示してくれています。
右側のEXCLUDEではTableauが裏側でビュー上に配置されている都道府県を除外した地域ごとの粒度の集計用テーブルを作成して合計した売上を、当てはまる地域の行に表示してくれているのです。

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LOD表現は粒度の違う集計をする機能

このように、実際のビューに表示されているLOD(粒度)とは違った計算をさせることができるのがLOD表現です。
LOD≠LOD表現の概念をしっかり理解することでLOD表現を使用する時の考え方もわかりやすくなりますので、まずはここをしっかり押さえておくことが必要だということがわかりました。

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