「幸せの声が出た」とメモしていた。

いちばんすきな食べ物は？
いちばんすきな映画は？
いちばんすきな本は？

などなど。

そういう質問になかなか答えられない。

問いが書いてある手帳や
ワークノートが好きで
よく購入するのだけど

結局、質問に答えられずに
モヤモヤしたまま
使わなくなることが多い。

それでもまた購入してしまうのは
じぶんのことを知りたいという
気持ちが強いからだと思う。

最近は「幸せを感じるときは？」
という質問に答えられなかった。

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お仕事が終わって
夕ごはんの買い物のために
スーパーに寄る。

正直、そのまま家に帰りたい。

スーパーへ寄ることも
何をつくるか考えることも
なんでもめんどくさい。

こんなにめんどくさいということは
とても疲れているのだと思う。

そんなことを考えながら
スーパーを出ると

雲がほとんどない青い空が広がっていた。

広くて大きくて青がきれいで
思わず、「はぁ」っと幸せの声が出ていた。

ちょっと重いマイバッグを左手に持ちながら
しばらくその空を眺めてみる。

見上げながらいつの間にか

「はぁ」っと胸をひらきながら息を吸って
「ほぉ」に近い「はぁ」で息を吐いていた。

かなわないなと思った。

自然にはかなわない。

疲れていることとか
言わなくていい言葉を
人に投げてしまったこととか
もうどうでもよくなってしまっている。

広くて大きくて青い色が
広がっているだけなんだけど。

スーパーの駐車場で
こんなに晴れやかな気持ちになるのなら

まだ見たことがない富士山を目にしたときは
どうなるんだろう。

一面に広がる雪景色を目にしたら
何を感じるんだろう。

ニヤニヤしながら車に乗り込んだ。

2024年2月15日。

幸せを感じるときは？
という質問に書けることを
ひとつみつけた。

広くて大きい青い空をみることって。

やったねー！

▼朝の呼吸のお話。