190 What do you mean "ど"?~愛知veryの三段変化
今日から年末年始休。旧友に会うために愛知県豊橋市に来ました。
転職で今年の4月に東北地方からここ豊橋にやってきた大学時代の連れとの再会。約20年ぶりです。昔の話題に花が咲きました。
彼には3歳の娘さんがいるのですが、その娘さんが友達の影響を受けてもう三河弁を話すんだという話題になりました。
「どいい!」ってよく言うようになったんだよね。今まで使わなかったのに。
さて、みなさんここで問題です。
「どいい」ってどういう意味でしょう。
…
……
………
はい、「とてもいい」っていう意味です。
他の用法として「どすごい」なんていうのもあります。
実はこの方言、三河地方でも西三河ではつかいません。
私は西三河の安城市の出身で、20年ほど前に豊橋で勤務をしていたのですが、その時初めてこの「どいい!」を聞きました。「どいい!」を三河弁の典型例として挙げられているブログがありますが、違います。これは「東」三河弁です。
ちなみに西三河では「ど」ではなく「でら」を使います。
「とてもいい」は
「でらいいじゃん」です。
名古屋弁でも「でら」は使われます。「どえりゃあ」の短縮形といっていいでしょう。
「どえりゃあ」→「でら」→「ど」と三段変化しています。
「ど」は「でら」の更なる短縮形?
ただ、巨大な様子を表す言葉に「弩級」がありますが、そこから何らかの影響で方言に組み込まれて行った可能性もあります。
「とても」を表す言葉は北海道では「なまら」だったり福岡では「ばり」だったり、結構バリエーション豊富ですよね。
ちなみにその他の三河弁で驚かれるのは
「いっしょにしんで」
ですね。
私も普通に使ってましたが、字面にするとちょっと怖い。
他の地方の人が聞くと
「一緒に死んで」
と思われて「え?!」と思われるようです。
「一緒にしないで」という意味です。
あとは
「ちんちん」
も驚かれます。これは名古屋弁でも使います。
「このお湯ちんちん?」
と他の地方の人に聞くと赤面されます。
「このお湯熱い?」という意味です。
ちなみにお湯がめちゃくちゃ熱いときは
「このお湯ちんちこちんだがん!」(このお湯すごく熱いじゃないですか!)
です。
方言だけではなく、三河地方の魅力をもっと知りたい!と思った奇特なあなた。
そんなあなたには三河弁丸出しで豊橋を中心にその地域特色を漫画で描いた「だもんで豊橋が好きだっていっとるじゃん!」がおススメです。
三河人の私が読むと三河あるある満載でとっても親近感がわきます。
ほかの地方でもこんな本があるといいですよね。
今回は写真なしでお届けしました。
次回はそんな旧友との再会を前に豊橋を散歩したレポートを書きたいと思います。
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