見出し画像

257 歴史の変わり目を見届けた城~京都・二条城

5月13日 京都に来ました。
息子の大学の父母会に参加するために来たんですが、早く着いてしまい、1時間ほど時間があります。

用事のある最寄り駅は二条駅だったので、久しぶりに二条城を訪ねることにしました。二条城の最寄り駅は京都市営地下鉄東西線の二条城前駅なんですが、ここからでも徒歩15分くらいで着きます。

地下鉄代ももったいないので歩いて正門前まで来ました。
1994年には「古都京都の文化財」の構成遺産の一つとして世界遺産に認定されています。

正門である東大手門をくぐって中に入ります。コロナも終焉を迎え、再び外国人も多くみられるようになりました。築城当時は2階建てでしたが、天皇が行幸する際に天皇を見下ろすことがないように、という配慮から平屋に建て替えられたといわれています。

うぐいす張りで有名な国宝二の丸御殿の正門にあたる重要文化財の「唐門」。檜皮葺の門で金の彫刻が何とも豪華な門ですね。徳川家が京都で時を過ごした二の丸御殿の正門にふさわしい立派な門です。

そしてその二の丸御殿がこちら。内部は写真撮影禁止ですので外からの写真しかありません。二条城の代名詞というべき「うぐいす張り」は外部侵入者が来たときにすぐにわかるように床を踏むと軋み音が発生する造り。来場者がみんなきゅきゅきゅきゅと音をたてて廊下を歩きながら、大広間や老中が控えていた式台、朝廷からの使者を迎え入れた勅使の間など多くの部屋に襖絵など城内の様子を見て回ります。

この建物は徳川家康が将軍となった際に将軍宣下が行われ、かつ徳川慶喜が
大政奉還を行った場でもあります。江戸時代の始まりと終わりの象徴的な事件がこの場で行われた非常に重要な場所なのです。

入口となっている車寄の欄間彫刻も見事です。描かれている鳥は鸞鳥(らんちょう)という伝説上の鳥。人間の母音5音を発せられるといいます。

二の丸御殿から奥は主に庭園となっています。本丸御殿もありますが現在は修復工事中です。

この庭園は1626年、後水尾天皇が二条城に行幸される際に築造されたものです。

こちらの二の丸御殿から庭園を眺められたといいます。その景色はいかほどのものだったでしょうか。

こちらは国宝本丸櫓門。堀に囲まれた本丸に渡る東橋にかかるもので、現存する門はここ一つだけとなっています。

門の手前、橋から堀を眺めます。
本丸御殿は現在修復工事中です。


天守閣跡からの眺め。
西南隅櫓や長屋を望みます。

本丸の南西にはかつて天守閣がありました。今は現存しませんがその場所には登ることができ、本丸一帯を展望することができます。

こちらは香雲亭。こちらはイベント時にのみ公開されます。

天守からぐるっと北側にめぐれば、昭和40年に造営された清流園があります。和風庭園の中に芝を取り入れた和洋折衷庭園であると言われています。和楽園でお茶を楽しみながら庭園を眺めることができます。

二の丸御殿はもちろんですが、庭園も広く見ごたえがあって1時間の滞在ではやや駆け足気味に回るような感じになってしまいました。

二の丸御殿に飾られている襖絵は模写であり、現物は入り口近くのこちらの資料館に展示されています。残念ながらこちらによる時間が無くなってしまいました。

京都の代表的な観光地なだけに避けてきたところがあるのですが、訪ねてみればやはり多くの観光客を集めるだけの魅力のある史蹟でした。次回は時間のある時にゆっくりと訪ねてみたいと思います。









サポートいただけたら小躍りして喜びます! 今後一層フットワーク軽く旅先に向かい、情報提供に努めたいと思います。 よろしくお願いいたします!