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437 鎌倉・長谷~極楽寺あじさい散歩

前回に引き続き、神奈川県鎌倉市にいます。明月院のあじさいを堪能した私は久しぶりの江ノ電に乗り、長谷駅で下車しました。なぜか写真を撮り忘れています。長谷駅は長谷寺や鎌倉の大仏で有名な高徳院の最寄り駅。

「長谷寺」のHPより。あじさい路上段の様子。

長谷寺もあじさいが非常に有名でピーク時にはWebで整理券をとらないと入ることができないほどの人気です。今回、わたしは整理券をとっていませんでしたので長谷寺には寄らず、極楽寺方面に向かうことにしました。ここは私のお気に入りの散歩コース。今回はあじさいを楽しみつつ散歩を楽しみたいと思います。

長谷駅から星の井通りを西へ

ああ、今日も美しき湘南の海。

鎌倉で海が見える道というと、鎌倉高校前駅近くの日坂(にっさか)が有名ですが、そちらは慢性的に混雑しています。私は長谷駅からほど近い星の井通り交差点から見る湘南の海がとても好きで長谷駅に来たらいつもここを訪ねてから目的地に向かうことにしています。

折角なので海の近くまで来てみました。ああ、夏だね。

星の井通りを極楽寺方面に歩くと見えてくるのが老舗・力餅家。書家・林祖洞による白地に力強い筆文字の暖簾が目印です。権五郎の力餅はつきたての餅を餡でくるんだ伝統の一品で、これを求めてこの日も多くの観光客で賑わっていました。

力餅家さんの隣には赤いポストとあじさい。こちらもなかなかいい味を出しています。

力餅家の角を右に曲がったところにあるのが御霊神社。この時期には江ノ電と線路脇に咲くあじさいが美しく撮れることで多くの鉄道ファンが集う人気のスポットで私もここで写真を撮ったことがありますが、撮影マナーの悪さからか境内での撮影は一切禁止となりました。鉄道ファンだけがマナーが悪いとは思わないのですが、写真を撮るときにはお邪魔しているとしているという意識をもって節度を持って撮影に臨みたいものです。

再び星の井通りに戻って極楽寺駅方面に歩きます。星の井通りの名前の由来である星の井はこちらの井戸のことで、鎌倉十井のひとつに数えられています。のぞき込むと昼でも星影が見えたといわれており、それが名前の由来です。昭和初期まではこの地域の飲料水として使用されていました。

海を望めるあじさい寺・成就院へ

さて、その星の井にほど近い場所にあるのが成就院。星の井通りの南にある小高い丘を少し階段で登ったところにある寺院です。

あじさい越しに切り通し状の星の井通りを見下ろす。

成就院の目玉は階段脇に咲くこのあじさい。この季節になると多くの観光客で賑わうのですが、このお寺に人が集まる理由がもう一つあります。

それは階段の向こうに見える湘南の海の絶景!小高い山の向こうに広がる海の景色。これぞ山がちで平野の少ない鎌倉を象徴する光景だと思います。

手前のあじさいと湘南の海のコラボもGood。
山側にも咲く色とりどりのあじさいの花。

極楽寺駅周辺

星の井通りは少し坂になり、そこを昇っていくと極楽寺駅の周辺に出ます。
朱塗りの桜橋の向こうにある道地蔵尊は座って寛げる休憩所みたいになっています。鎌倉を舞台にした映画「海街dialy」では広瀬すず扮する四女・すず(ちょっとややこしい)がここで雨宿りをしています。

桜橋からはトンネルを出入りする江ノ電を見ることができます。実は江ノ電がトンネルを潜るのはここだけ。極楽洞とよばれるレンガ造りのアーチ状の坑門です。

木々に囲まれた極楽寺駅舎。観光客で賑わう長谷駅と比べると対照的でひっそりとしていますがそれがいいのです。緑の駅名標が木々の緑の中に溶け込んでいます。

赤いポストが映える。

極楽寺駅の横には自転車置き場がありますが、こちらのあじさいも満開でした。

おわりに

成就院寺院内のあじさいも美しい。

今回は江ノ電長谷駅から極楽寺駅までの星の井通りに沿って歩いてみました。電車一駅分ですが距離の短い中に見どころがギュッとつまっていて歩いていて飽きない散歩道。今はあじさいも咲き誇っていて一年で一番歩いて楽しい時期だと思います。電車に乗って通り過ぎるだけじゃモッタイナイ。長谷駅まできたならぜひ歩いて極楽寺駅まで向かうことをお勧めします。

今回の散歩ルート。





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