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43 海辺の名城と祭囃子の響く町・佐賀唐津へ

佐賀県の北部、唐津市に来ました。

博多から1時間。空港からの直通電車も乗り入れる佐賀県第二の街です。

ここに来るのは2度目ですが前回は乗り換えのみの利用。観光に訪れたのは初めてです。とはいえスケジュール上滞在できるのは限られていますので効率よく巡るとします。

駅から唐津城に向かう途中にあったのが旧唐津銀行。明治末期竣工で、工学博士辰野金吾氏の監督のもと建設されています。デザインは英国のクイーンアン様式と呼ばれるものを辰野氏が日本風にアレンジしたものだそうです。煉瓦と御影石の建物は見事で重要文化財に指定されています。現在は市に寄贈されて辰野金吾記念館、またイベントスペースになっていますが平成9年まで佐賀銀行の支店として営業していたよう。こんなレトロな銀行なら用事がなくても足を運んでしまいそうです。

城に向かってまたしばらく歩くと児童公園の中にあるこちら。二の門時の太鼓と呼ばれる時計台。かつては人が太鼓を叩いて時を告げていたそうです。今は毎正時にからくり人形が出てきて太鼓を叩いてくれます。

東へもう少し歩を進めると、舞鶴公園に到着。この公園の山上に唐津城があります。

舞鶴、というのは唐津城の愛称。城を中心に東西に広がる松原が鶴が羽を広げたようであるためその名がついたといわれています。特に東の松原は虹の松原と呼ばれる景勝地となっています。

梅が咲き始めていました。寒い雨の日でしたが春が近づいてきているのを感じられました。

階段を登りいよいよお城とご対面。ちなみに100円払えばエレベーターでここまで上がって来られます。

唐津城は川と海に囲まれた満島山上にあります。築城の際は松浦川の流路を変えて城の東から海に流れるように切り替えて堀の代わりとしたそうです。海越しに眺める唐津城は美しく、日本のモン・サン・ミシェルといわれてる…かもしれないです。

豊臣秀吉の家臣、寺沢広高によって築城され、以後城主が何回か変わっています。天保の改革を行った水野忠邦も一時この地を治めています。

お城の中は戦国時代以後の唐津の歴史や唐津城についての史料を展示する史料館になっています。

天守閣に登り唐津の町を眺めます。海や河口の間際に建っているので見通しがよく爽快です。
ここなら外敵の侵入もよく監視できたでしょう。
東側は舞鶴橋、東唐津の町が望めます。向こうには景勝地 虹の松原も眺めることができます。

北側は唐津湾。左手に鳥島、右手に高島が見えます。高島へは船も出ています。

反対側は川沿に発展する唐津の街並み、南に控える山々まで望むことができます。

四方をあまりにもよく眺めることができて、高いところが怖い私は腰が引けてしまうほどでした。

さて、場所は変わってこちらは唐津駅のそばにあるアルピノという施設。地域のおみやげを売る観光物産館ですが、ここには唐津のもう一つの名物が展示されています。

そう、唐津といえば唐津くんち。
10月9日から11月5日まで行われる市を挙げての秋季例大祭であり、文化の日を挟んだ3日は各地域の曳山が威勢の良い掛け声や祭囃子とともに市内を巡航します。

アルピノのなかにある曳山展示場には祭りで使われる曳山の勇壮な姿をガラス越しですが見ることができます。

中でも1番曳山の赤獅子はシンボルとも言える存在……
あれ?赤獅子…ちっさ!!

というのは冗談で、今は補修のため別のところに保管されているそうです。

なお、ここの曳山展示場は仮の施設。本来は唐津くんちの舞台となる唐津神社の近くにあるのですが現在は建替え中です。

こちらが唐津神社。ぜひ一度曳山たちが踊る唐津の町を訪ねてみたいと思いました。

歴史と祭りの息づく町。みなさんもぜひいらっしゃってください!

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