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「熊本福幸スポーツフェス」の運営に参加してきました

4/23-24にサクラマチクマモト前の「花畑広場」で行われた「熊本福幸SPORTSフェス」に名ばかり実行委員として関わっておりまして、当日ちょっとだけお手伝いに行っていました。

1、NFT企画


個人的に今回NFTを用いた企画立案に関わっていまして、お手伝いに行っていました。

昨年末に九州NFTラボのゆーきさんという方に出会いました。彼はNFTを「証書」として発行することで社会インフラにしていく、紙文化のDXをNFTを通して行っていくことに意欲を持たれています。

なので、今回の企画も一言で表わせば「フェス参加者に塗り絵を体験してもらって、ジュースをもらう企画」です。簡易的なウォレットを作ってもらいあとでNFTとして自分で塗った絵の写真をNFT化するにはするのですが、それは体験としてはあくまでも二次的なものでした。

昨年末にゆーきさんとお会いしたときに、プロ野球選手のキャリアのあり方として「社会起業家」を提案し実行されている香月良仁さんと合いそうだなと思い、昨年末にお2人に会って頂き、今回のNFT企画の調整をしていました。

自分は12月に企画大枠を整理するところまでしかやってないです。当日どんな様子になるか、楽しみにしていたところ、とても多くの人がNFT企画の体験をされていて、手応えを感じました。

なお、九州NFTラボはGWに開催中の有田陶器市でデジタルポストカードをNFTとして配布する取り組みをされていて、これも注目です。

2、フェスの後援、協賛、運営

内容ももちろんですが、協賛と後援の充実ぶりがすごい

上は自分も会場入り口で持って案内していた看板ですが、スポーツ×音楽×食の内容の充実ぶりもさることながら、それを支える後援、協賛も大変充実しています。

当日の運営の司令塔も香月さん自身であり、会場運営も基本的にはボランティアでされている。

手作りのイベントでありながら都市で暮らす人や支援したい人の多くの共感を得ているという、この形は毎年自分が中に入って動いているスポーツアナリティクスジャパンやHiVEの活動でまだまだ足りない部分でもあり、その意味でもとても気になるイベントです。

シンプルにその地域で暮らしている、生活している〇〇が参加したいイベントであり、いままでにその地域にはないものを作っているということが先にあって、その文脈に野球やスポーツを載せた、という手順だから共感を生んでいるということだとは思うのですが

・スポーツ界で、特に野球において、社会からの潜在的ニーズへの対応が求められているが、その認識の統一が難しい。野球関係者は、野球人口を増やす方法に焦点を当てた自己中心的な議論になりがちである。
・認識統一ができたとしても実際にお金、人を集めてくるのが難しい。
・イベントを概念に合わせて作るのが難しい。
・イベント単体で大きく収益化されるものではなく、また天候などコントロール不可要素もあるのである程度のリスクを負わないといけない。

と、言うは易しで少なくともこの4つのハードルを、原資がない状態で越えていかないと、このイベントは世に出ていかないんですよね。

3、当日の様子の映像、記事、投稿など

などなど。参加されている方々はそれぞれの文脈でそれぞれに楽しんでいるわけであり「野球をPRすること」「入場者を〇〇人にすること」など、商業イベントでありがちな主催者の意向が強く入る目的はあくまでも副次的なものになっています。

今後、街のイベントにスポーツを取り入れたい、もしくはスポーツイベントで人を集めたい、という話があるときに今回のイベントを参考にはできると思うのですが、もし今回のような街の真ん中で数千人〜万単位の人に触れてもらいたいというフェスを作る場合は

1、社会的な意義を整理する
2、その意義に共感してくれるスポンサー、メディア、自治体を味方にする
3、主催者がやりたいことを明確にし、内容を作る人々を味方につける
4、中止や事故のリスクを考慮して、最悪でも大丈夫なようにしておく

原資や体制がない状態からのスタートならば、意思決定のスピードとやりたいことがぶれない必要があるため主導する人はできる限り絞った上で、この順序で話を進めていく必要があると思います。

この1~4をすべて得意な人があまりいない印象で、香月さんはこれ4つすべてやりきるのですごいよなと改めて思ったところでした。

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