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#22 ミッフィーが生まれた街 ユトレヒト〔オランダ滞在記〕

2022年6月14日 @Utrecht
オランダ DAY14
ユトレヒト大学院生の方とお話

ミッフィー作者の出身地 "ユトレヒト"
にいらっしゃる大学院生の方に、
会いに行ってきた。
*本記事にミッフィーについての言及はありません


ユトレヒト探索

FUNGI FACTORY

中央駅の目の前にある
ショッピングモールに、
こんな展示があった。

FUNGI FACTORY という、
廃棄されるコーヒーかすで
きのこを育てている会社の
PR展示みたいなものらしい。

ユトレヒトの企業から回収した
コーヒーかすで栽培したきのこを、
地元で消費するしくみ。

コーヒーかす1kgを焼却すると発生する
CO2 は 4.3 kg。
これをセーブすると同時に、
新しい価値を生み出している。

1ヵ月の最低使用料は50kg なので、
50 × 4.3 × 12ヵ月 = 2,580 kg/年
の CO2削減に貢献していることになる。

一般家庭用の栽培キットも
売られている。

https://fungifactory.nl/product/fungi-factory-growkit/

興味を引く展示を置くという
宣伝のしかた。
実際どのぐらい売れてるのか
ちょっと気になったけど、
IR情報は開示されてないみたい。


日常に溢れる選択肢

これはユトレヒトに限った
特徴ではないが、やはり
bio(ビオ)とか vegan の店ばっかり。 

日本ではまだマイナーだから、
vegan な外食をしようと思ったら
まず検索からする必要がある。

めんどくさいし、
"環境意識高い人が行く場所"
みたいに捉えられる。

ここでは non-vegan も vegan も
同じように並んでるから、
「美味しそうな店に入ったら vegan だった」
っていう状況なのが良い。


院生の方とのお話

簡単なプロフィール

- 大学: スペイン語専攻
- 卒業後: 日本で廃棄物関係の仕事
┗ 仕事を通して環境系に興味を持つ
- 現在: Utrecht University の院で sustainable development を学ぶ。
- 今後: オランダで仕事する予定

3月の国内視察旅(↓)でご縁があった方で、

オランダ視察のことを伝えたら
修論のラストスパートにも関わらず
時間を割いて会ってくれた。

そこで知ったキーワード "rewilding"


rewilding

rewilding は、名前の通り "再野生化"。
生態系を取り戻す/もっとワイルドにしていこう
とする動き。
ヨーロッパでこの動きが広まっているらしい。

人が開発した土地を、
開発前の自然な状態に戻そうというもの。

https://natures.natureservice.jp/2020/08/26/7435/

Rewilding is a progressive approach to conservation.

https://rewildingeurope.com/what-is-rewilding-2/

傷ついた生態系の回復を
自然に任せることによって、
より本来の自然サイクルに沿った、
生物多様性に富んだ土地を形成していく。

"観光業をサステナブルに"
という観点なら、今このキーワードが熱い。

もともとの生態系を大切にして、
それをもとに人が来るというしくみを
つくることができる。
エコツーリズムよりも先をいくもの
とされている。


自分が考えてる 沖縄×CE のうち、
リソースが地域そのものになる部分は、
rewilding と重なるところがある。

*CEは、
 リソースをいかに上手く循環させて
 効率的に豊かになっていくか
 という考え方。


感想

また新しいキーワードを知れた。
関連ワードが増えると、インプットの幅が広がる。

こうやって話を聞いてくれて
知見をシェアしてくれて
すごくありがたかった。

それと、1度働いたあとに
海外の大学院に進学するという選択肢が
すごく魅力的に見えてきた。
その可能性も視野に入れて準備しとこっと。


おまけ -観光-

ユトレヒトは、絵本の中みたいな
かわいい街って印象を受けた。

ユトレヒト中央駅付近には
コンパクトにいろんなものが詰まってて、
水位と同じ高さあるお店とかの
オランダらしい光景も楽しめる。

それと、900周年のお祭りをしてた。
この街ができてから今年で900年らしい。
アムステルダムとかロッテルダムができる前は、
ユトレヒトがもともと商業地として栄えてたらしい。

行ってよかった^^

ユトレヒト大学
ユトレヒト大学の別のキャンパス
プロテスタントのオランダ
では珍しい豪華な教会


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