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「好きな人に好かれたくてする優しさはただの下心です。」森山みくり 漫画『逃げるは恥だが役に立つ』より

 「好きな人に好かれたくてする優しさはただの下心です。眼中にもない相手でもするのが一般常識としての優しさですよ」

 海野つなみさんの『逃げるは恥だが役に立つ』最終巻の11巻で、平匡さんの同僚の雨山さんからの恋愛相談に、平匡さんの代わりに(雨山さんには知らせずに)メールで相談にのったときのみくりの言葉です。

 雨山さん、同僚の「ザ非モテ・こじらせ」の北見さんにアプローチされているのですが、好きにはなれず、お断りしたところ、では、なんで俺に優しくしたんだ!ということになってしまったんですね。

 私は、優しくしてもらっても、「あら、私に気があるのね!」とは思わないんですが、「気があるって思われたら、どうしよう」という、北見さんとは逆の自意識過剰で、あんまり人に優しくできなかったんですよね。

 異性だけでなく、同性にも、「何か下心があるって思われたらどうしよう」という気持ちが先に立ってしまう。

 でも、みくりさんの言葉で気楽になりました。これからは気楽に人に優しくできる。

 「一般常識」ですからね。

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