【躁うつ日記#02】環境の変化、異変

 2020年、COVID-19、新型コロナウイルス感染症の大流行。全国で不要不急の外出を自粛し、ただならぬ空気が流れ始めた。

 もれなく私たちもその影響を受け、大学の授業は全てオンラインとなり、大学に行くことができなくなった。遠距離恋愛をしていた私たちは、まだコロナがそれほど大ごとになると知らずに、「神様からのラッキーチャンス!」くらいの感覚で同棲を始めた。正確に言うと、とりあえずオンライン授業が確定していた4月の1週目だけのつもりで、彼女は私の家に遊びにきたのだ。

 コロナが拡大すればするほどオンライン授業は延びていき、私たちは長いデート気分から“生活”へのシフトを強いられた。結論から言うと同棲は2020年から2022年の夏まで、おおよそ2年半続いた。

2020年・同棲1年目の夏

 夏休みを迎えた私たちは地元へ帰省した。同郷なので同じ街へ帰る。

 私の家で過ごしていたある日、些細なことで喧嘩をしてしまった。私のイメージでは喧嘩をしたら話し合ったり距離を置いて時間が過ぎるのを待ったり、とにかく“普通の”流れで元に戻ると思っていた。ところが彼女はソファーに仰向けになり足を上げ、ソファー背面にある窓ガラスにバン、バンと足を打ち付け始めたのだ。

 喧嘩の理由こそ今となっては覚えていないが、小さなことだったと思う。

 よっぽど怒らせてしまったんだと反省し、私は必死に弁解をした。仲直りができた。


その時期を境に、彼女は徐々に変化をしていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?