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2022

こんにちは、えんとつ町のプペルを1人で見に行って人知れず号泣してたdomoです。ハンカチ必須です。

今日はまたブックレビューを書きます。

サマリー

タイトル:2022 これから10年、活躍できる人の条件(2012)
著者:神田昌典
要約:未来を予測するのに、本書では主に2つの手法が用いられている。一つは「歴史は70年周期で繰り返される70年周期説」、もう一つは「人口推移」である。
前者は1931年満州事変の70年後9・11同時多発テロが発生、1941年太平洋戦争が勃発した70年後に東日本大震災が発生したように、歴史は70年周期で回っているというものである。これをもとに著者は将来どのあたりのタイミングでどのようなことが起こるかを予測されている。
後者は、住宅ローン・養育費など多くのお金を使う年代である46~50歳の人口増減によって景気を予測する方法で、これを用いると、2020年以降は日本経済は衰退の一途をたどることが予測される。しかしこれに対して、著者は希望の光を示唆している。それは高齢者が増えることによって、健康医療産業など、成長する市場があるからだ。また日本は世界に先駆けて高齢化が進んでいるため、日本で開発・発展された技術が世界で活用することで、日本が世界の中で再び輝くことも十分に可能である。
個人的評価:★★★☆☆

著者紹介

神田昌典さんは上智大学を卒業後、アメリカでMBAを取得され、外務省に就職。その後外資系のメーカーの日本法人を経営されたのちに独立され、経営コンサルタントをされています。

所感(感想)

ビジネス本であるからには読者に対して学びを提供すべきだと思うのですが、残念ながら私がこの本から学んだことはあまり多くありません。

本書は2012年に書かれており、2012年からの10年間、そしてその先を予測する箇所が多々存在します。ですが、その多くが9年後の2021年現在実現していないように思われ、内容の信憑性に欠けると感じてしまいます。

本書の未来を予測するものの中で唯一信頼できると感じたのは、人口分布だけでその他の70年周期説、人生7年節目説、志能公商サイクルなどは当てはまりそうな事実を後から当てはめているだけで根拠に乏しいと言わざるを得ません。

賛同できた所は、高齢化によって健康医療産業などが成長していき、後に続く諸外国の手本になれる、という意見です。
ただこれについても、昨今年金問題が騒がれている通り、高齢化が進むと支給される年金は少なくなるため、高齢者の消費が大幅に伸びることは難しいと考えます。本書の中ではそのあたりについては一切触れられておらず、「ノリ」で書かれているように感じてしまいます。

評価の低いものをわざわざレビューを書くのは正直時間の無駄ではあるのですが自分の中で消化するために書かせてもらいました。

読んでいただきありがとうございました。また書きますので興味ある方は「フォロー」よろしくお願いします。ではまた。

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