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✒️「何を描けばいいのか分からない」を解決します!

・自分が「読みたいもの」を知ろう!

 まず最初に、「描きたいもの」と「読みたいもの」は必ずとも一致しません
 ここを理解せずに、ただ描きたいものを描こうとしてしまうと、いずれ…

「あああああああッ!!何描いたらいいのか分からないッ!!!!」


 ってなります。
 そうならないためにも、「自分ってそもそも何を読みたいの?」を知っておきましょう。


・鍵となるのは幼少期

 自分が「心の底から強く興味を惹かれるもの」というのは、実は幼少期の頃からほとんど変化しません。今の基礎は中学生の頃にはほぼ形成されると言いますが、今回たどる記憶はそのもっと奥深く、「物心ついてから」がスタート地点です。今までの人生は積み上がってできたものです。なので、その基礎に遡れば遡るほど、自分の核に近づいていくというわけです。
 では早速…というわけにも、実はいきません。ここで説明を始めると、かなり感覚的な上にややこしい話になってしまう可能性が高いのです。
 なので一旦、私の体験を話することでややこしさを和らげます。少々長くなるかもしれませんが、きっと役に立つと思うので、お付き合い頂けると幸いです。


・壁にぶつかって気づいた

 漫画家を目指して専門学校に入った結果、私はマンガが一切描けなくなりました。授業で得た知識から型にハマりすぎたことと、添削による否定の連続で完全に心が死んでしまったからです。
 再び描けるようになるまでには丸一年近くかかりました。しかし、それを経て得たものもあります。
「自分が本当に読みたいもの」の核心を掴んだことです。これに気づいたことによって、実は専門学校に入る前から進む道を間違えていたのだなということにも気づきました。
 これによって出た答えが

「描きたいもの」と「読みたいもの」は必ずとも一致しない。

 というものです。
 少々前置きが長くなりましたが、私がどうやって「読みたいもの」見つけたのかを以下に記していきます。もう少しお付き合いください。


・私が「読みたいもの」を見つけた方法

 シンプルに言えば、「物心がついた頃から、今もずっと好きなもの」を探しました
 あとは、今から数えて期間が長いものの順番にそれを並べていくんです。私の場合は以下の通りとなりました。(普通に読み飛ばしてもらっても構いません)

記憶がないくらい前
・小さな村の物語 イタリア
・よゐこの無人島0円生活
・ザ!鉄腕!DASH!!
・ジブリ(宮崎駿監督作品)

幼稚園とか小学校あたり
・侵略!イカ娘
・けいおん!
・電脳コイル
・ポケパーク2
・とびだせどうぶつの森
・劇場版 どうぶつの森
・だがしかし
・ばらかもん
・夏目友人帳
・チーズスイートホーム
・劇場版 ポケットモンスター
・ぼのぼの

中学
・この美術部には問題がある!
・ゼルダの伝説 Breath of the Wild
・この素晴らしい世界に祝福を!
・D.Gray-man
・フリクリ
・メイドインアビス
・宇宙よりも遠い場所
・魔法使いの嫁
・怪奇ゾーン グラビティフォールズ
・アリスと蔵六
・氷菓
・有頂天家族
・魔法陣ぐるぐる

高校
・世界遺産(TVSスパークル)
・無職転生
・ホリミヤ
・ニセコイ
・めんどくさがり男子が朝起きたら女の子になっていた話
・環境測定員さん
・龍の歯医者
・かくしごと
・(シワミカンPさん、きさらさんのトークロイド作品)

専門
・おねぇちゃん日和
・ルリドラゴン
・葬送のフリーレン
・家が好きな人
・おにぎり屋の猫
・UNDERTALE
・言葉(アボガド6さん ※以下も同様)
・レインコート
・静寂の国

 …と言った感じのラインナップとなりました。何か共通点に気づきましたでしょうか。
 実は、これらのほとんどには「日常」や「生活感」が共通しています。
 歴史や流れる時間、生きる人たちや日常が感じられる番組。その世界のリアリティ、ディティール、空気感、解釈。そこで生きている人たちが本当に存在しているかのように感じられる作品。と言った感じです。あとは割と明るい話やコメディなもの、「日常に+α」の要素になる非日常感やファンタジーも多い印象でした。
 おそらく個人の主観も入っているとは思いますが、これが私にとって「読みたいもの」だったわけです。
 「いやいや、これ日常ものじゃないじゃん!」と思った方に一応補足しておくと、「ジャンル」というよりも、もっと細かく見た「要素」としてカウントしています。しかし、これを書き始めるとややこしくなるので割愛したという感じです。悪しからず。
 ちなみに、D.Gray-manに影響されて一度ダークファンタジーを描いてみましたが、明るい話の方が好きな私には相性がよくなかったです。要素的には好きなんですけど、暗い話にするのがどうにも苦手と言った感じでした。
 例え好きでも、その要素が自分の核となる部分からズレたものであった場合、「描けない」という現象が発生しやすくなります。
 「自分が読みたいもの」を理解していないと、自分との相性を測りかねる可能性があるのです。なので私は、何を描けばいいのか分からなくなった時には、必ずこの原点に戻ってくるようにしています。
 何を描けばいいのか分からない時、その答えは必ず原点にあります。
 さて、ここまで読んでいただければ、おおよそ理解できたのではないでしょうか。
 好きなものの列挙が終わったら、次は「分析」というわけです。
 自分は、「これのどんなところが好きなのか」を一つにつき何個でもいいので抽出していく。
 例えば、

「環境測定員さん」日常感、生活感、キャラクター、雰囲気、絵が可愛い、心が暖かくなる、ベースは現代、少しファンタジー要素がある。

 のような感じで。
 どんなに表現が拙くてもいいです。ここでは何が好きかをとりあえず可視化するが大切なので、気にせずやってください。
 そして、これを全てやり切った時に、多くに共通する項目があるはずです。

それがあなたの核となっている「好きなもの」の正体になります。


 あとは、それを描くためにとにかく行動を起こしてください。
 いきなり描いてみるでもいいです。より研究するでもいいです。描いてみれば、前より筆が動きやすくなっているはずですし、好きなものがどうやって構成されているのかなどを研究すれば、自分がどう描けばいいのかや、自分がより好きな表現なども見えてきます。

 試してみるかは、あなた次第です。


 ということで、伝えたいことは以上となります。長文にお付き合い頂きありがとうございました。
 あなたの創作ライフがより良きものになりますように。

 それでは、またどこかで。     八杖

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