✒️日常を描きたい研究メモ

兎にも角にも「日常」が描きたい!

 どうにも私は、日常を描かないとどうにかなる病気らしく、キャラや世界観などの細々としたことろまで考えないとなんともやりづらいのだ。
 ここだけ聞くと、設定厨と言うものに近いと思うのだが、最近、それがどうも違うらしいことが判明した。
 私は、設定というよりも「キャラクターの生活感」に重点を置いているようなのだ。
 キャラクターが本当にその世界で生きていそうという実感が持てれば、どれだけテキトーな世界観でも満足できてしまう。なんなら、いままで考えに考えた「設定」はどれもこれも日常に絡めにくく感じてしまって、その殆どがボツになってしまう。最終的には「やっぱ、ゴチャゴチャし過ぎてない普通の日常が1番だよねぇ〜」となる始末だ。
 つまり私は設定厨ではなく、正確には「日常愛好家」と言った方がしっくりくるのだ。
 まぁ、あれだ。ちょっと変な人だと言うことが分かった。
 そこで今回、「日常」というものが一体どういう仕組みで構成されているのか、そのリアリティを出すためには一体何が必要なのかを少し考えていきたい。
 そんな、私の研究と備忘録を兼ねたメモである。


日常を分解する

 さて、それでは早速「日常」を構成する要素を分解してみよう。
 私は以下の2つの要素が重要だと考えた。

①「思い出」「付加価値」「仕事」「金銭」「衣食住」「周囲の人間」などといった、主人公を構成する「外的要因」。
 ざっくり言うと「環境」と「過去〜現在」。

②「性格」「趣味趣向」「血(本能的なもの)」などといった「内的要因」。
 ざっくり言うと「キャラ設定」のよりキャラに寄り添った部分。
 ここは①の外的要因が大きく影響してくる。その影響により、どう化学反応が起こってこの②の内面を形成したのかという「エピソード」が必要になる。
 つまるところ、②の理由やキッカケになるものが①という感じだ。

 そして、②がだんだんと形成されて来れば、①と②の組み合わせで更なる化学反応が起こることだろう。その時間軸を主に作中での現在に合わせたものを「日常」と呼んでいるのではないか、と。

 つまり、私の考える「日常」とは

キャラとそれを取り巻く環境、その過去と現在、全ての要素の掛け合わせによって発生する、主に現在進行形の化学反応

 だ。

 なんだかとてもややこしい話になったぞ!なんてこった。

 まぁ、ある程度規則がある部分もあるからこそ日常というものに安心感を覚えるが、大抵の場合は色々な要因があって、不規則で予測不可能なのだ。だからこそ面白い。

 だが、上記はあくまでも普通の日常を分析した話。まだどう描くかというところには踏み込めていない。ということで、上記のことを踏まえて、「日常」を「作品」にするにはどうすればいいのか。そのための注意点を以下に分析してみた。

 日常には、①舞台と世界観、②そこで暮らすキャラクターが必要になる。このどちらかは必ず魅力的にする「キャラクター化する」作業を行うこと。

①舞台と世界観
 その舞台に対してのストーリーや設定を詰め込む「キャラクター化」という作業をする。その舞台の話を聞いただけでなんだそれは!?とか、面白そう!と思わせるような工夫が必要となる。

②そこで暮らすキャラクター
 やはりキャラクターは魅力的であればあるほどいい、キャラクターが魅力的であれば、読者が物語に入り込みやすくなる。なので、キャラクター自体はそもそも作り込むものなのだが、舞台が普通やありきたりなものであればなおのこと作り込む必要がある。

 …と言った具合で、私の現在の分析と言語化の能力ではここらが限界と思われる。
 また何か発見があれば随時更新及び修正をしていく予定だ。なんたって、そのための研究記録なのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?