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バンドマンよ、バイトの話はライブですんな。

ギタリストのCANDY MANです。
バリバリに暑い。夏日。5月の夏日は夏の先取りでホント嬉しいので毎日夏日でお願い致します。

バンドが解散になって1年経った話は以前したけど、そこからライブを見る回数はだいぶ減った。
先日久しぶりに見に行ったときに、スゴくカッコいいライブをやっていたバンドがいた。ただ、MCで「最近バイトの先輩に〜」という話をされて、萎えてしまった。今日はこのMCについて話してみたい。

ということで今日のテーマは「バンドマンよ、バイトの話はライブですんな。」です。

例えば、クリープハイプがバイトの話をしていたら、曲にリアルさが増すのでありだと思う。

ただめちゃくちゃビジュアル系がバイトの話をしていたらどうだろうか。例えば苦労話として雑誌のインタビューでバイトの話をするのなら分かるが、ライブではNGだと思う。一気に冷水を浴びせられた感じになる。

話は急転回するが、去年ミュージカルというものを初めて観に行った。自分が尊敬している人が作った作品なので楽しみにしていったし、実際本当に良い作品だった。ただ一つ残念なところがあった。彼が一瞬アフレコで参加したのだが、それがクライマックスに向かう大事な場面だった。2時間近くの長い時間作品に没頭していて、作品の登場人物として自分が参加した気持ちになったのに、彼の声が聞こえた瞬間、周りからクスッとした笑い声が聞こえ現実に戻されて一気に萎えてしまった。

これと同じで、ライブのMCでバイトの話をされるとライブという非日常を楽しんでいたのに、一気に現実に引き戻される。
バイトで嫌なことがあって、でも楽しみにしていたライブで少しでも忘れよう!と思っていたのにここでもバイトの話すんの?嫌なこと思い出したんだけど、になる。というかあのバンドアルバイトしてるの?そんなに音楽で食べるのって厳しいんだ、といらぬ心配をかける。実際滅茶苦茶厳しいけど。
遠征しているときもそう。「今日このまま帰って寝ずにバイト行きます」とか知らんわ。実際大変なのは身に沁みて分かるし、生きるためにはやりたくないこともやらなきゃいけないことも分かるけど、言わなくて良くない?それはディズニーランドに来てキャストの人が「あいつら中に人が入ってんすよw」と言われてるのと同じ。そんなこと知ってるけど、キャラクターとして楽しんでるんだよ。

ライブという夢のような時間、説教も聞きたくないし、現実も見たくない。

でもバイトしているバンドマン全員にリスペクト。

おまけ

知り合いでメジャーデビューしたバンドのフロントマンが、「売れてもバイトは月一回でもやりたい。」と言っていた。理由を聞くと「バイトで苦労したあの気持ちを忘れたくないから」だと。実際本当にバイトをしていた。偉いというか特殊。

今日の一曲 クリープハイプ「バイト バイト バイト」

ライブハウスのノルマを払うためにバイトをしてた。痛いほどよく分かる。

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