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キングダム:怒りが原動力!!全てを憎みながらも力強さを失わない男"桓騎"を語る 前編

どうも主に姫路にいるhideです。
毎日好き勝手な事書いて、友達の仕事を手伝って、あんまり働かずにチンタラ頑張って生きてます。漫画とゲームと音楽好きです♬
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それでは本編へGO


桓騎とは?

どう見ても味方っぽく見えない

19巻で初登場。
その時はまだその副将。
キングダム全体の物語的には、
導入〜王都奪還〜蛇甘平原〜
馬陽の戦い(王騎死亡)〜
山陽の戦い(ここで初登場)〜合従軍編(大活躍)
毐国(あいこく)反乱〜著雍(ちょよう)の戦い〜
黒洋丘の闘い(主役級)〜鄴攻め〜いろいろ、、
趙北部攻略編(65巻からまた主役級)
といった活躍。

活躍する時はかなりクローズアップされて描かれるので作中間違いなくTOP5を争うぐらいには人気キャラなのではないでしょうか。


戦略とは相手の嫌がる事をやること


戦いを略すと書いて戦略。

桓騎の最初の特徴として、殺した敵兵の死体を弄ぶ事にある。

奇しくも自身の国の愚将による蹂躙行為が描かれたのが18巻。
その愚行に業を煮やしたであろう読者も多い中、次巻にてまたしてもこのとんでもない武将。

え、、なんつーかいろいろ大丈夫なのか?と思いました。

ただ18巻のクズ武将は自身の欲望と快楽、憂さ晴らしのために人々を蹂躙していましたが桓騎はれっきとした戦法として残虐行為を行います。

兵士の死体を切り刻み、目玉や耳だけを袋に詰め送り届ける。

数多の腐乱死体をケツアナ確定から口まで串刺しにして打ち立ててその場所を敵に知らせる。

劇中で最初にこの精神攻撃をくらった介子坊(かいしぼう)の言葉を借りれば「度が過ぎている」

そのため、怒りを通り越して士気が下がるのだ。(怒りは士気をあげてしまう)

黒羊丘の戦いにて離眼勢の紀彗(きすい)に対しては兵士や子どもも含めた死体アートとでもいわんとばかりのアーチを作り見せつける。

戦いをやめなければ次にこうなるのはお前のところの民達であるというメッセージなのだ。

絶句

結果的に味方の軍の被害は極めて最小限で勝利を手にする事ができるし、圧倒的戦力差をも覆す事ができる。

桓騎はその生い立ちや物語もさることながら、与えられた任務を持って戦争をしているのだ。
私利私欲で虐殺を重ねているわけではない。
戦争とは勝たねばならない。
そのための味方の被害は少なければもちろん良い。

桓騎がそういう思想かどうかは推し量れないが、僕はこの桓騎の戦法を見て、、BLEACHの3番隊の矜持を思い出していた。

BLEACHにでてくる護廷十三隊3番隊の隊花は金盞花(きんせんか)。
花言葉は絶望。

絶望と共に戦う
それが三番隊の戦い方だ
戦いとは英雄的であってはならない
戦いとは爽快なものであってはならない
戦いとは絶望に満ち暗く恐ろしく
陰惨なものでなくてはならない
それでこそ人は戦いを恐れ
戦いを避ける選択をする

また、ガンダムWにおいてドロシーというキャラは「戦争をなくすためには奇麗事を並べるのではなく、二度と戦争をしたくないと人々に思わせるほど悲惨な戦争を見せるべき」と言っている。

桓騎の戦法は相手の戦意を奪う。
戦意の喪失は戦争の終結であり、それはここで語るべきことではないが第二次世界大戦の終結も通じる事があるのではなかろうか。

【やり方を肯定してはいません!!】

言葉が正しいかわからない、不快に感じる人もいる、でも僕は思う事を書く。

戦争とは悲劇を通り越してもはや人がおりなす喜劇ですらある。

僕はこの桓騎の戦法を
「残虐喜劇闘法」と。
名付けている。
某漫画の某キャラの
「環境利用闘法」と同じノリで使っていただきたい。


桓騎のダンディズム〜ブラックユーモア〜

桓騎には余裕がある。

必殺台詞

どこか人を食ったような飄々とした言動は
ザ!武将!といった昔ながらの生真面目な人よりも、むしろ今の若者たちの気怠さやテキトーさをも体現している気もする。

結果さえよけりゃあそれでいい。
やる時にやりゃあそれでいいんだろ?
と言った具合に。

常識に囚われない



桓騎の戦の中で、敗走するシーンがあるのだが、決め事などはなく無様に一目散に個々が全速力で逃げる。

不測の事態に決まりきった事などかえって逃げ切れるものも逃げきれなくなる。

ここで少し重たい話を挟む、、

あの3.11 東日本大震災の際に、津波から逃げ遅れた学校があった。結果論でしかないので部外者がネチネチと話題にしたくはないところなのだけれども、緊急時に集合や点呼、規律の確認、教員の指示など段取りを踏まず、一目散に山に駆け上がれば皆が助かったのだ。

決まりや常識は必ずしも正解ではない。

他には、、

絶好の攻め時に「何もしない」という不可思議な戦法をとった桓騎。
誰もがこうするだろう、、というデータや予想を全く介さない。

結果的にこの戦法は敵の動かない大将をも誘き出す事に成功した。

残虐行為や尖り倒した部分は真似できるものでも真似すべき事でもないが、桓騎の変化球な考え方は思考法の一つとして覚えておくと良いかもしれない。

結局世の中の大体の事は正攻法が強い。
力をつけて物理的に殴る。
強い奴が勝つ。

でも自分自身がたった今、正攻法で勝てないのに正攻法で殴りかかってくる奴らに付き合う必要はない。彼らは正攻法こそが正義だと押し付けてくるだろう。

そんなものは聞いたフリでもして逃げてやれ。もし戦略差があるのに戦うのなら背後から殴りつけてしまえ(笑)

相手のフィールドで戦ってはいけない。

やる気などなくていい

お前は国のために尽くす気があるのか!?
と言う大先輩の問いに
「そんなもんあるわけねぇだろw」
と言い放つ桓騎。

やる気のなさ、、というよりも深く読むと、、そういう国のために!みたいなノリがウゼェとw

うぜぇよおまえらw

そういう凝り固まった空気が結局は争いを引き起こしてんじゃねぇのか?という想いが桓騎にはありそうな気がします。

日本がどうだ、アメリカがどうだ、中国韓国がどうたらこうたら馬鹿馬鹿しいし、いい迷惑だ。

それは細分化しても同じで、やれ国内でも自民党だ民主党だのバカやってるっていう。

作中屈指の非道行為を行いながらも作中屈指の人気を誇るのはどこか我々平民の気持ちを時折激しく代弁してるよいなところがあるからかもしれない。


悪とはなんだ?桓騎を奮い立たせるもの

仲間が殺された際には見せしめとばかりに捕虜一万人を首斬り。

とどまるところのない傍若無人ぶりの目立つ桓騎。
確かに活躍してるときはめちゃくちゃカッケェ
桓騎。

圧倒的に頼れる兄貴!!お頭!!なんだけど、残虐行為は目も当てられない。

このギャップはなんだ?
なぜ桓騎をこうさせるのか?

正義や道理を問う主人公の信や、味方国王の政に対してもこのありさま。

桓騎の仲間はこう言う。
おカシラにあるのは「怒り」

いったい何にたいして、、、、?

、、、、「全て」だと。

後編では桓騎のさらなる真相と深層を語って行きたいと思います、、が、、あのラストが単行本になるまでお待ちください、、!!


余談:数少ない理解者との関係性

地味な話題なのですが、、桓騎の仲間うち以外での人間関係も面白いので触れておきたい。

蒙驁(もうごう)将軍



誰の言うこともマトモに聞かなさそうな桓騎が唯一しっかりと付き従ってた蒙驁将軍

蒙驁将軍が寿命を迎えた際には、敵兵士を派手に燃やして"たむけ"としています。

なんだかグッときますよね、、

王翦(おうせん)将軍

ともに蒙驁(もうごう)将軍の副将として初登場し、合従軍の攻防では蒙驁(もうごう)将軍含め大活躍。蒙驁(もうごう)将軍亡き後は秦の六代将軍にも抜擢された二人。

印象的なのは"鄴攻め"のエピソードで、誰もが鄴攻めなど不可能だ!と言う中で策を練る王翦(おうせん)将軍。

不満や疑問をもらす他の将軍達に
「それができるかどうかをあいつは今、確かめにいってんだろうが」
と嗜める。

認め合うベタつかない仲が垣間見える

そして導き出した戦法は兵糧攻め合戦。
それを見てどこか楽しそうに
「やっぱお前ぶっとんでんな!」
というセリフも二人の関係性や二人の味がしみてます。

スピンオフでも良いのでこの三人の戦いが見たいですねー。


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