雪降る降る詐欺、ついに降る

関東地方では雪が降るでしょう、と木原さんに言われるたびに「いやいや、そんなこと言うけどいつも降らないじゃん」と思っていたが、今回はしっかりと雪が降っている。
木原さんと並ぶそらジローの唇にうっすらと雪が乗っていて、タラコ唇は大変だと思った。

近所の柴犬のももちゃんは家の中が嫌いらしく、いつも家のお庭で過ごしている。
お庭は屋根があるから直射日光や雨はしのげるけれど、今日はどうしているのだろう。
窓を開けた瞬間に冷たい風と雪が顔面めがけてやってくる。雪の様子を見るためだけに窓を少し開けただけで指先が痛くなるくらい寒い。ももちゃん、さすがに家に入っただろうか。

わたしの家の周りは野良猫も多い。
猫おばさん、猫おじさんが餌をやっているのをよく見かける。猫たちはこの寒さをどうしのぐのだろう。猫しか知らない秘密基地はあるのだろうか。

鳩やカラスはどうだろう。
そういえば、鳩やカラスが寝ている姿を見たことがない。木の上で座ったまま寝るの？
関東の雪があまり降らない地域の鳩やカラスは、寒暖差でヒートショックを起こさないのだろうか。

雪が降って喜ぶのはきっと子どもだけだろう。わたしは明日、路面が凍結していないか心配でたまらない。

犬も猫も鳥も人も、どうか雪の夜を乗り越えてほしい。