リング、らせん 原作の感想

タイトル通り。
リングの原作と映画がかなり違う、と聞いていたけどなるほどなるほど。
原作は貞子にたどり着くまでが割と納得できる。でも、原作の不思議な力設定も真田広之の雰囲気に合っていて良かった。

ガリレオ然り、男のバディは映画やドラマ化に伴って男女に置き換えられてしまうのかもしれない。
安易に恋愛要素を加えるのは絶対的にNGだと思っているので、映画版で元夫婦としたのも良い。お互いを知ってるけど、そこに甘さは一切ない距離感。

らせんは圧倒的に原作の方が面白かった。
映画版に足りない部分を完全に補っている。原作だから補っている、という表現は違うか。映画版が説明不足すぎた。

遺伝子とDNAに関する説明、もっと必要だったでしょ。
らせんの面白さはリングで起きた、誰もが超常現象としか考えていなかった呪いというものを化学で証明しようとして、本当に証明できたところなのに。

呪いのビデオの物理的消失、からの新たな形での増殖は見事としか言えない。
特に書籍化、映画化の流れは当時本当に起きた貞子ブームを表しているようだった。（らせん出版時はまだリングが映画化されていないんだから、すごい）

リング、らせんでかなり満足してしまったのでループは読まなくても…と思ったが、ここまで読んだんだから最後までいこう。あれなことは知っているけど。

本も読む、映画も観る、愛犬の散歩も行く、そんなお盆休みを過ごします。