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秋田で映画「火口のふたり」を観る旅 ①

本当なら新潟へ行く予定が急遽行き先を秋田へ変えたのは、映画「火口のふたり」が秋田で上映されることを知ったからであった。

柄本佑と瀧内久美が主役を務め、そしてこの2人しか演者が出てこないという映画「火口のふたり」。

昔付き合っていた男女が再会し、当時のように互いの身体に溺れていくという内容に、「ええやん、坂口安吾の「私は海を抱きしめていたい」やん」と大興奮した私は、早速この映画を観に行くことに決めた。

しかし今住んでいる処は地方のため、上映されるのはまだ先になるらしかった。そこでなるべく近くで公開初日に上映される地域を探したら、それが秋田だった。

白石一文の原作では北海道が舞台だが、映画では秋田が舞台とされていた。そのため公開初日から秋田で上映されることになったのだと思う。秋田へ行くのは10年以上ぶりだったので、映画ついでに観光しようと二泊三日の旅行計画を立てた。

秋田まではJRで行くことに決めた。まずは山形新幹線で新庄まで行く。

新庄駅に到着。

改札を抜けると、地元の祭で使われるらしい華やかな山車が目の前に現れた。新庄祭の山車か何かか?

他にもいろいろなものが新庄駅にあった。

駅に併設されているお土産店へ行き、物色。山形と言えば、やはりこれ。おしどりミルクケーキ。いろいろな味があった。

新庄駅からは普通電車に乗り換えて、秋田へ。

乗車時間は約2時間半であったが、車窓からの景色が思いのほか美しく、あっという間に秋田駅に着いてしまった。

これは秋田の院内駅。有名な院内銀山跡のあるところだ。今度是非行ってみたい。

秋田駅着。

駅では、なまはげさんたちと秋田犬がお出迎えしてくれた。

あと秋田犬の尻も。良い尻。

夕方から映画を観に行く計画だったので、とりあえず宿泊予定のホテルへ向かった。そしてチェックインを済ませ、秋田駅東口のALVE2階にある映画館「ルミエール秋田」へ。

あった!「火口のふたり」のポスターだ。確かに上映中だったが、試写室に入ると最後の回のせいか席はガラガラ。私を含め、全部で4、5人といったところだ。しかも私ともう1人を除けば、残りは全員年配の男性だった。

映画はとても良い雰囲気だった。遠くから来た疲れもあり、若干眠くなってしまったが、主演を務めた2人のおかげで楽しめた。とくに瀧内久美さんの演技は凄くて、潔い脱ぎっぷりにも大胆なセックスシーンにも感心した。

また試写室に男性が多いのを、やや残念に思った。というのは女性にこそ観てほしい映画だと感じたからだ。セックスに対する男女の姿勢の違いが、はっきりとではないけれど、そこはかとなく描かれていて、女性ならきっとそこに共感を覚えるのではないか。あるいはそれは、私が女性だからそう思うのかもしれないが。

映画の帰り、せっかく秋田に来たので稲庭うどんでも食べようかとお店を探した。それなのに途中ではなまるうどんに入ってしまった。きつねうどんのお揚げが随分大きかった。

(②に続く。)

#旅行記 #旅行 #旅 #秋田 #火口のふたり

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