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WCW2023【CancerX DE&I】〜がん領域におけるダイバーシティ課題とは〜


登壇者の皆さん

■セッション概要

このセッションは、昨年行われた日本癌学会の特別企画「CancerX 日本癌学会 多様性によるがん医療・研究の躍進」で取り上げた「DE&I」に関するセッションの続編です。

近年、社会的な必要性が高まっている「Diversity, Equity, and Inclusion (DE&I)」

実際にDE&Iに取り組むパネリストの様々な経験をもとに、 癌学会のセッションでは話しきれなかった「がん領域」における様々なダイバーシティの課題への理解を深め、参加の皆さんと問題意識を共有。DE&Iを取り入れることで、がん研究における社会課題の解決に向けて貢献したいと考えました。

登壇者の皆さん

■セッションサマリー

国立がん研究センター中央病院の国際開発部門という、多様性の多いチームでイノベーションを創出し続ける中村健一さん。
ジョンソン・エンド・ジョンソンからマクドナルドの代表取締役社長となり、就労現場におけるDE&Iの重要性と得られるものをご存知の日色保さん。
がん経験者として個人の経験、ダカラコソクリエイトなどを通じた多くのがん経験者の体験、厚生労働省の委員としてなど、多様な立場がある谷島雄一郎さんの3人と「がん×DE&I」について議論を行いました。

初めにモデレーターの半澤絵里奈から「医療×DE&I」で考えられる様々な課題をマトリクスで整理して皆さんに共有しました。

その上で「各現場での多様性について」語られました。
治療後の生存期間が延びることによって、がん領域で求められることが多様化している現実。患者自身の価値観も異なるがゆえに、がん経験があるからと言って求めることが同じではないこと。多様性はチームを作り運営するために重要であること等が話されました。

続いての「医療のアクセシビリティ」についてでは、オンライン診療で治験の地域格差を解消しようとしている試みや、家族の課題を解決しケアするためのドナルド・マクドナルドハウスの試みなども紹介されました。

セッションの最後に、DE&Iのうち最も重要なものはという質問が出され、登壇者全員が「インクルージョンである」と回答しました。

グラフィックレコーディング

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