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続: なぜ同じ病状説明を聞いていても、違った意見になるのか?

この記事の続きになります

物事を感覚で捉えています

フィルターのコピー

人はこのように病状説明を聞くと
目で検査結果や医師の表情などをみて
耳で説明を聞き
ドキドキしたり、足元がふわふわするなど、体の感覚を感じます。

フォルターを通ります

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すぐにその情報が脳に行くのではなく、3つのフィルターを通ります。
医師の声以外の音は消されているし
もう治らないだろうと考えているし
やっぱり悪い話だったと
思い込み、見えるものだけをみてる、そんなフィルターを通ります。

変換されます

変換

この3つのフィルターを通ったら、さらに
変換されます。何十回も変換されます。
一般化、削除、歪曲されていきます
一般化
例1:数人の女性に嘘をつかれ、「女はみんな嘘つきだ」
→世界人口は78億人です。単純に男女比が1:1だとすると女性49億人です
 その49億人すべて嘘つきですか?
例2:チーズ嫌いやねん
→世界には1000種類のチーズがあるそうです。全部食べたんですか?
「みんな○○だ」「全て○○」「絶対○○だ」は一般化が起きてます

削除
例1:あの中華屋さん、まずかったわ、昨日いってきてん
→その中華屋さんであなたは何をたべたんですか?ラーメン、チャーハン、餃子。しかし、それ以外のメニュー天津飯や麻婆豆腐やレバニラ炒めや他のメニューも全てたべて、まずいといってますか?
他のメニューの情報が削除されています。
例2:あの子、全然勉強してへんな。
→その子の24時間を知ってるんですか?勉強内容をほんまに全部把握してますか?
勉強内容の情報が削除されています。
このnote読んでいる時、あなたはお尻の感覚を意識してましたか?削除されていませんでしたか?

歪曲
例1:関西弁で早口の人をみて、関東の人が、あの人怒ってるの?と思ってしまう
→「○○やねん〜、ほんでな〜ぺらぺらぺら」怒ってないんです。方言です。
例2:彼氏のLINEが既読にならない、返事がなかなかこない。もう私たちだめかも
→仕事忙しいだけかもしれませんよ?体調不良なのかもしれないですね。
「○○だから□□」と表現されるとき、歪曲が起こっていることが多いです。

まとめ

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私達の脳は、私たちが意識することなく、こんなにも多くの
フィルターを通しと変換作業を行い、自分達の中に情報を入れています。
誰一人同じ考えの人はいません。

なので、一人一人選択した治療が違っていて当然なのです
医療者側と患者側で違っていて当然なのです。
家族の間でも、ゆれるでしょう。
しかし、似たようなメガネで見ているのは
家族や身近な人なのです
まったく違った世界を見ていることを前提に
一緒に体のこと、治療のこと、今後のこと
考えていってもらえたらと思います。

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