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「ままならなさ」を受け入れる

7月が終わる。

ものすごく長かった気もするし、過ぎてみれば一瞬のようにも感じる。
どちらにしても、自分の心が、根っこの感情が、こんなにも揺さぶられたことは、これまでなかった。この文章を書いている今も、まだ、小さく揺れている。

生き方編集者のこーじさんのツイートで、あかしゆかさんの燃え殻さんインタビューを読んだ。7月24日に新刊の『すべて忘れてしまうから』が発売になったそうだ。

以下、感想ツイート。

大学2年のときにはじめて三線で作った『たびんちゅ』以来、オリジナル曲をまったく作ってなくて、2曲目を作ろうとした時期が4〜5年前にあった。友達と話しながら、『ままならない』というタイトルだけ決まって、三線でじゃかじゃかサビのメロディーだけでも作ろうとしたけど、結局途中で詰まったか、飽きたかで、完成せずじまい。

今回のインタビューのキーワードが「ままならなさ」だったから、そのことを、ふと思い出した。
「ままならなさ」ー どこか、人生や、人間関係のはかなさ、さびしさ、かなしさを孕んだその言葉が、自分は好きなんだなと、あらためて思った。

人間関係は、ままならない。感情を持つ人間同士が出会い、おたがいを知りたい、わかり合いたいと願うほどに。でも、人はその「ままならなさ」を受け入れられず、どこかで都合のいい解釈をしたり、ごまかしたりしながら、自分の人生を肯定しようとする。

ままなってる人なんているのかなあ。みんな、ままなっているフリをしてるだけだと思うんだよね。

燃え殻さんが言うように、みんな、ままならない人生を、なんとなく肯定しながら、生きているんだと思う。僕だって、きっとそう。

生きていると、日々いろんな波がやってくる。小さい波、大きい波、速い波、ゆったりした波。小さくて、ゆったりした波なら、ゆらゆら浮かんだり、戯れる余裕もあるかもしれないけれど、大きくて、速い波は、ケガしたり、溺れたりしないよう、どうにか乗りこなさないといけない。正面からぶつかっていくでもなく、背を向けて逃げ出すでもなく、体の力を抜いて、自然体で、波に乗る。

長引く東京の梅雨明けは、8月に持ち越しになりそうだ。
コロナの影響は、まだしばらく落ち着く気配を見せない。
そんなことなど、おかまいなしに、今年も夏はやってくる。

あー、やっぱり『ままならない』作りたいな、生きてる間には(笑)

絶えず、寄せては返す波のように、僕たちを揺らす人生の「ままならなさ」を、否定も、肯定もせず、ただそのまま受け入れて、生きていきたい。

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