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内部統制システムを利用して、企業活動を効率的かつ健全に②

現代社会において企業が存続していくためには、経営の透明性や公平性を保ち、社会的な責任をしっかりと果たしていく必要があります。
そんな中で、内部統制システムは必要不可欠となりつつあります。
前回は内部統制の概要と目的・メリットについてご紹介いたしました。
次回は内部統制の統制内容や業務効率化についてご紹介いたします。

振り返り

内部統制の目的

・業務の有効性および効率性
・財務報告の信頼性
・事業活動に関わる法令等の順守
・資産の保全

内部統制システムのメリット

・法令や手順などの順守
・より適切な財務処理

内部統制の基本的要素とは

内部統制の基本的要素として金融庁は以下の6点を挙げています。

統制環境

統制環境は組織の価値観や制度のことを指します。
この統制環境がその他の構成要素のもととなっているため、最も重要な基本的要素といっても過言ではないでしょう。

リスクの評価と対応

目標の達成を阻む要因(リスク)を分析し、それに対して適切な対応を行うことを指します。
各リスクに応じて必要な対応は異なるので、きちんと見極めることが重要です。

統制活動

不正が起きないようにと定められた基本方針です。
経営者が担当者へ適切な権限や責任を付与できているのか、それに基づいて正しく経営者の指示が実行されているのかが重要です。

情報と伝達

企業活動を行う上で必要な情報がきちんと伝達されるということを守ることです。
そのためには、情報伝達の仕組みを整理しておく必要があります。

モニタリング

この内部統制が適切に作用しているのかを継続的に評価することです。これにより、日々改善していくことで内部統制の完成度も高まっていきます。

IT(情報技術)への対応

効率的に企業活動していくためにはITへの対応は必須です。
特に、ITへの依存度が高い業務などはその重要性も増します。

内部統制の効率化

内部統制は業務を効率化し、法令を順守できる仕組みや環境を整えていくことでより効果的に行えます。
加えて、従業員が取り組みやすくなることでより前向きに内部統制を行えます。
効率化として以下の二つは第一歩として最適です。

・社内規約に基づいた業務フロー
社内規則や組織の構造に合った業務フローを利用することで、プロセスを素早くミスなく行うことができます。
・業務アプリに落とし込む
業務アプリに落とし込み、ルールをきちんと決めることでスピードが速くなります。また、ルールがあることでそこからの逸脱も難しくなります。

最後に

今回は内部統制の統制内容や業務効率化についてご紹介いたしました。
次回は内部統制システムにおすすめのツールをご紹介いたします。

過去投稿
前回:
内部統制システムを利用して、企業活動を効率的かつ健全に①


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