見出し画像

内部統制システムを利用して、企業活動を効率的かつ健全に①

現代社会において企業が存続していくためには、経営の透明性や公平性を保ち、社会的な責任をしっかりと果たしていく必要があります。
そんな中で、内部統制システムは必要不可欠となりつつあります。
今回はそもそも内部統制がどういったものなのか、目的やメリットについてご紹介いたします。

そもそも内部統制とは

内部統制とは会社法および金融商品取引法によってそれぞれ定義されています。
会社法では企業活動における業務の適正化を目的としており、
金融商品取引法では財務報告の適正化を目的としているため、それぞれ異なった定義がなされています。

内部統制の目的とは

内部統制の目的として、金融庁が下記4点を挙げています。

業務の有効性および効率性

企業活動において業務の有効性や効率性を高めることは重要な課題です。
限られたリソースの中で十分な成果を上げるためにはこれらの向上は必須といえます。

財務報告の信頼性

財務報告は企業活動を株主などが客観的に評価するための情報源として機能しています。
そのため、外部からの信頼を集めるためには財務報告の信頼性は必要不可欠です。
誤った財務報告では、企業に対する信頼が失墜してしまうでしょう。

事業活動に関わる法令等の順守

法治国家では当然ですが、法令等の順守は必須です。
これを行えなかった場合、築き上げてきた社会的な名誉や地位は一瞬にして崩れ去るでしょう。
逆に、積極的に取り組むことで社会的な信用を得ることができます。

資産の保全

企業活動は株主などからの出資を受けて成り立っています。
そのため、出資で受け取った財産は適切に保全する必要があります。
不正が発覚した場合、社会的な信用の失墜は免れないことでしょう。

内部統制システムのメリット

上述したように、内部統制の重要性は非常に高いです。
これを効率的に実現するためには内部統制システムの構築は必須です。
メリットとしては下記の2点です。

法令や手順などの順守

法令や手順を順守するためには、責任や権限をきちんと付与することが必要です。内部統制システムを利用することで、法令や社内規定に沿った責任・権限の付与が可能となります。

より適切な財務処理

内部統制システムを利用することで、より適切な財務処理が可能となり、財務報告の信頼性が高まります。
そうすることで企業価値も高まっていきます。

最後に

いかがでしたでしょうか。
今回は内部統制の概要と目的・メリットについてご紹介いたしました。
次回は内部統制の統制内容や業務効率化についてご紹介いたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?