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【本紹介】にわかセキュリティ対策は通用しない
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日は、ブレインワークス著 『セキュリティ対策は乾布摩擦だ!』をご紹介いたします。
1.感想
本書を読んで、イチ企業で勤める私にとって、とても納得させられました。
私が勤める会社においても、情報漏洩を防ぐためのルールやツールが存分に取り入れられ、それが普段の業務を邪魔するといった弊害を感じていました。
そのためか、社員のセキュリティに対する意識も高くはなく、新しいセキュリティ対策が取り入れるたびにほとんどの人が煙たがるといった風潮がありました。
そんな中、本書では、セキュリティ対策の第一歩として、人と組織の意識を変えることが重要と述べられており、実体験の裏付けもあった私はとても納得させられました。
おそらく、本書を書いた著者も、何社ものセキュリティ対策を行っていく上で、ツールやルールによる綺麗ごとでの改善では不十分であることを実感し、この意見に行き着いたのだと思い、本書の内容に対する個人的な信憑性はとても高まりました。
2.おすすめポイント
本書のおすすめポイントは、本書の原理に基づいて、セキュリティ対策を実施した企業の事例集が第5章で紹介されている点です。
セキュリティ対策が重要視される昨今では、どのようなツールを用いてセキュリティ対策を行えば良いか、セキュリティを守るための技術や方法としてどのようなものがあるのかを教科書的に解説した本で溢れています。
そんな中、本書ではまず人と組織を変革することを重要視した見解を述べています。
その妥当性が、第5章の具体例によってさらに固められていることを感じました。紹介されているどの企業例においても、まずは人の意識を変えることを変革の第一歩として行い、成功させていました。
3.概要
目次
第1章 なぜ、セキュリティは必要なのか?
第2章 今だからこそ、セキュリティを再考する
第3章 セキュリティ対策の第一歩は「乾布摩擦」から始める
第4章 これで万全!セキュリティ対策の最適解
第5章 事例で学ぶセキュリティ対策のツボ
本書では、多くの企業が勘違いしているセキュリティ対策について、何が間違っていて、どのような方針で対策を行っていけば良いのかをわかりやすく説明してくれています。
第1章では、そもそもIT化が進み、情報に対する意識が変わってきた現代において、なぜここまでセキュリティが必要だと言われているのかを説明しています。
第2章では、背景に基づいてセキュリティ対策をどのような考えのもと、何から始めていくべきなのか、具体的にはまずは人と組織を変えることから始めよと説明しています。
第3章、第4章では、実際にセキュリティ対策を始めるにあたり、どのように進めていけば良いのか、どのような観点を持って具体的な対策を進めていけば良いのかを詳しく説明しています。
最後に、第5章では、いくつかの企業のセキュリティ対策例を紹介してくれています。
顧客や社員の機密情報に関するニュースは後を絶ちません。それもあって、多くの企業は血眼になって、莫大な資金をかけてセキュリティ対策をしているのではないでしょうか?
そもそも、セキュリティ対策を何から始めれば良いかわからない。セキュリティに関する知識を積んでビジネスにしていきたい。といった方にはぜひ読んでいただきたい一冊となっております。
ぜひ、ご一読ください!
それでは。
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