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【本紹介】日本はまだ終わっていない
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日は、安田哲(著)『日本人として世界に挑む』を紹介します。
1.感想
かつての日本に比べて、今の日本に元気がないと感じている方は多いのではないでしょうか。
ソニーのウォークマンなど様々なイノベーションで日本が世界を席巻したのは過去のこと。
今では、アメリカ、中国はもちろんインドや韓国と比べても日本の世界への影響力が低下しているのは、ニュースなどを見ていても日々感じることです。
本書は、そんな日本の現状を鑑み、中小企業の海外進出支援を手掛ける著者が実践の中で感じた日本の可能性と限界、その対策について記された一冊です。
各章がわかりやすくまとめられており、あっという間に読み切ってしまいます。
なにより、節々から著者の「日本をどうにかしたい」という強い意志が伝わってきて、読むだけで日本はまだ終わっていない、まだまだ盛り上げることができると勇気が湧いてきます。
もちろんそれだけではなく、著者の実際の経験に裏打ちされた海外進出のノウハウも詳細に記されており、海外展開を検討している経営者・事業担当者には必読の一冊といえるでしょう。
2.おすすめポイント
本書のおすすめポイントは、第6章です。
「いまからできる海外進出は?」というテーマのもとで重要なポイントが紹介されています。
特に「自分を知る」・「自社を知る」・「自国をする」の部分には感銘を受けました。
「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」
孫子の中でも有名な教訓の一つにもある通り、敵を知ること・己を知ることはどちらも大切です。
しかし、私たちはつい、目先の情報や小手先のテクニックに頼ってしまいがちです。
情報を得ようと思えばいくらでも手に入れることができるこの時代、一番身近な自分自身のことをしっかりと振り返ることができていないということが実は多いのではないでしょうか。
3.概要
目次
第1章 あっと驚く日本の現状。日本の常識は海外の非常識
第2章 なぜ日本はここまで貧しくなったのか?
第3章 誰も知らない日本の凄さとは?
第4章 こうすれば日本は強くなる!
第5章 私たち日本人が豊かになる3つの方法
第6章 今からできる海外進出とは
第1章では、様々な統計資料をもとに日本の現状を客観的に理解することができます。
第2章では、ではなぜこうなってしまったのか?、その原因を検証します。
第3章では、私たち日本人の知らない日本の歴史について述べられています。
第4章では、実際に海外でビジネスを展開した経験を持つ筆者だからこそわかる日本人の3つの弱みと3つの強みについて紹介されています。
第5章では、この状況を打破するための具体的なアクションプランが3点紹介されています。
第6章では、実際に海外進出を図る上で重要なことが詳細に述べられます。
本書は、タイトルにもある通り、海外に挑戦すること、そして日本人として誇りを持つことの大切さに気付かせてくれる1冊です。
本文でも紹介されますが、世界がもし100人の村だったら日本人は1.7人しかいません。つまり日本国内しか見ていないということは世界にある残り98.3%のチャンスを手放してしまっているのです。
読後には、文章からも伝わる著者の熱い思いにやる気が引き出される一冊です。ぜひご一読ください。
それでは。
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