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【本紹介】「価値ある建物」を建てるノウハウがここに!

おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。

本日は、三和建設株式会社 代表取締役社長 森本 尚孝( もりもと ひさのり)さんの著書、『「使える建物」を建てるための3つの秘訣』をご紹介します。

1.感想

本書は、初めて工場や倉庫、自社ビルなどを建てようとする事業者の方への提言を様々な実例を交えながら綴った一冊です。

建築は「住宅」と「非住宅」に分けられます。
「住宅」は一般の方にとっても馴染みがあり、身近に考えることが出来ます。一方で、「非住宅」はイメージが沸かないという人が多いのではないでしょうか?

大企業ではないほとんどの事業者には、建物を建てるためのノウハウを持ち合わせていないというのが実態かと思います。そんな事業者に向けて執筆された本書は、受注者が依頼者へ向けて発信した数少ない1冊です。発注前の経営者、担当者の方には是非目を通していただきたい内容となっています。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントは、第4章で語られる、著者が代表取締役を務める三和建設さんとサントリーグループさんのつきあいについてです。

三和建設さんとサントリーグループさんの取引実績は、昭和20年代の終わり以降から60年以上に及び、サントリーの山崎蒸留所やサントリー食品工業宇治川工場など様々な生産拠点を手掛けてきたとのこと。

特に印象的だったのが三和建設の森本会長が「三和建設は数多くのサントリーファンの一員である。」と仰っている点です。単なる受発注者の関係を超えた理想的な関係を伺い知ることが出来ます。

3.概要

目次
第1章 建物を建てる際の現状と問題
第2章 実際に建物を建てる際の事例
第3章 一貫施行(設計施工方式)のメリットと効果
第4章 「使える建物」を建てるためのパートナー選び

第1章では、食品メーカーの新工場建設にまつわる社長の体験談を起点に、建物を建てる概要とフローの解説、及び体験談の検証を行います。

第2章では、工具メーカー、食品加工会社、薬品メーカー、社会福祉系法人の4つの具体的な事例を取り上げています。

第3章では、本書でおすすめしている設計施工一貫方式での建設発注について、分離方式と比較してのメリットについて述べられています。

第4章では、より実践的な内容と共に三和建設さんと、サントリーさんとの関係について取り上げられています。

本書は具体的な事例と共に、普段なかなか知ることが出来ない建設の受発注や建設にまつわる知見を手に入れることが出来る書籍です。
特に依頼者の方にとってはバイブル的な1冊となるのではないでしょうか。

「とりあえず、この会社にお願いしよう」と決断するその前に、是非ご一読ください。

それでは。


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