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【本紹介】アフリカで過ごす52人の日本人

こんにちは。カナリアコミュニケーションズです。
本日は『アフリカで生きる。ーアフリカを選んだ日本人たち』をご紹介します。

1.感想

日本が世界に貢献するならば、今まで築き上げてきた高度な技術やノウハウをいかに世界に伝播させ、その土地で真のイノベーションを生み出すことにもっと目を向けるべきなのではないだろうか。

本書の冒頭部分の引用です。

現代の日本では、様々な業界において、IT技術によるめざましい発展を感じられます。それによって私たちの生活はどんどん便利になっていますね。

この数十年の進歩を、その経験やノウハウを使って、発展途上国や新興国でも再現できれば、世界中のみんながハッピーになれる。

確かに!!率直にそう思ってしまいました。
日本で生活しているだけでは、こんなスケールがでかい、けど筋は通っていることを考えることなんてありませんでした。

タイやマレーシアなどの東南アジアでは、多くの日本人が新しい事業を持ち込んで、イノベーションを起こして成功しています。これについては様々な番組や本でも取り上げられ、私たちも情報に触れる機会は多いですね。

けどなぜか、数年前の東南アジアと同様に途上国や新興国が多いアフリカ地域での同じような例は耳にしません。

しかし、「アフリカを発展させる!」そんなビジョンを持ってアフリカに飛び立つ人は実際には沢山いらっしゃるそうで、そのような方々52人のストーリーが紹介されていました。

アフリカという難しい環境に苦労しながらも、現地住民と協力してビジネスを起こしていく逞しい日本人に感心する。それと共にアフリカを応援したくなる。そしてアフリカに行ってみたくなる1冊でした。

2.おすすめポイント

本書では、そんなアフリカに飛び出し、イノベーションを起こそうと挑戦し続ける日本人が52人紹介されています。

女性の方も多く、逞しい日本人の方達に感心してしまいました。
(とてもではありませんが、私はアフリカでビジネスを起こすことなど考えられません。それどころか、生計を立てていける自信もありません笑)

紹介されている方々に共有しているのが、ビジネスで成功したいという思いだけでなく、アフリカ人やアフリカという土地が好きで、アフリカを成長させていきたいという強い想いがありました。

ほどんどの方はアフリカの現地の人を従業員として雇っており、ともに成長していく姿が描かれていました。現地住民との仲の良さそうな写真も微笑ましかったです。

各人の生の声が書かれているので、52通りのアフリカを好きになったストーリー、そしてアフリカの方々と協力して事業をおこしていくストーリー、どれも心温まるストーリーです。

個人的には「Paradise Beach Bungalows 三浦砂織」さんの記事で描かれていた以下の部分が大好きです。


「謝る。」彼らはミスを犯しても決して謝らず、相手の非を探します。...「嘘はつかない。」皆さん嘘つきです。...まるで幼少児教室?そうかもしれませんが、これが私たちの現実です。
それでも私の小言に耐えて、料理人は漬け丼、てんぷら、煮つけ、グラタンにタコのザンギと、私の好物を何種類もとても上手に作ります(ファトゥ、ムアへ、アミーナ)。...英語が得意でないと言っていた子には英語の専門学校に入学してもらい、いいレセプショニストとしてお客様の信頼を得ています(アリ)。
皆チャーミングでかけがえのない私のファミリーです。

3.最後に

私は本書を読み終えた時、「世界平和」を願う気持ちが生まれました。(今までなかったわけではありません笑)

新型コロナウイルスの影響で海外に行くことは難しいですが、機会があればアフリカを訪れてみたいと思います。

ぜひ本書を手に取り、一度「未知のアフリカ」に興味を持っていただき、実際に訪れてくれる読者の方がいたら嬉しく思います。

『アフリカの水を飲んだ者はアフリカに帰る』と言う諺。この意味を身をもって体験することになるかもしれないですね!笑

それでは。

Alphajiri Limited 薬師川智子
Paradise Beach Bungalows 三浦砂織
KAI LIMITED 薬師川恭平
VIVIA JAPAN 株式会社 大山知春
などなど

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