【本紹介】ヒューマンエラーの種類を知って、「ミス」を防ぐ
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日は大野 晴己氏著、『そのミス9割がヒューマンエラー』をご紹介します。
1.感想
皆さん、いままでに起こした失敗やミスが起きた時のことを思い浮かべてください。
次に、エラーが起きたときどんな気持ちがしたか思い出してみてください。
いかがでしょうか?
悲しい気持ちになりますよね。
ただ、仕事でミスはつきものです。ミスとうまく付き合っていく姿勢が大切です。
ミスを恐れて必要以上に消極的になってもいけませんし、開き直って何も対策を打たないというのもいけません。
本書はそんなミスとの付き合い方を体系立てて学ぶことができる一冊だと感じました。
図やチェックシート、自己管理シートなどが沢山盛り込まれており、実際の業務で活用することができるのも本書の特徴です!
2.おすすめポイント
本書のおすすめポイントは、第2章です。
この章では、ヒューマンエラーの原因15種類を5つのレベルに整理して、チェック方法や、改善のヒントが挙げられています。
ミスをしてしまったときには反省して「もう二度と同じ過ちは繰り返さないぞ」と心に誓ったにも関わらず、ある日また同じ過ちを繰り返してしまった。という経験がある方は多いのではないでしょうか。
そして、自分の不甲斐なさに意気消沈してしまう・・・、考えただけでも胸が痛みます。
ミスをしたときは、そのミスの分を取り返すために忙しくなりがちです。そして、そのミスを取り返した後には、予定していたタスクが詰まっており、さらに忙しくなる。
どうしても、ミス自体の振り返りには頭が回らないかもしれません。
ただ、だからと言って、ミスを「次は気を付けよう」だけで終わらせてしまっては、同じことの繰り返しになります。
第2章では、15種類のヒューマンエラーが頻度・影響度を軸にわかりやすく表現されており、すぐに対象のエラーの種類を見つけることができるようになっています。
ミスをしてしまった日は疲れているかもしれませんが、帰宅後の一息つく前に、本章を開いて3分でもよいので、ミスの振り返りをして活用してもらえればと思います!
3.概要
第1章では、ヒューマンエラーがなぜ起きるのか、どういう要因があるのかが体系的に整理されています。
第2章では、5段階15種類のエラーに分けてヒューマンエラーの起きる状況と対策の方向についてまとめられています。
第3章では、言葉の側面から低減できるように事例を中心に説明されています。
第4章・第5章では、組織内でのヒューマンエラー防止対策について、個人で行うことと組織環境としてすべきことを整理し、現場での活動に活かしていく技術について語られています。
本書では、ヒューマンエラーがなぜ起きるのか、どうすれば防げるのかについて、認知と行動から、リスクの仕組みを解きほぐし、具体的な事例や対策が紹介されています。
個人のビジネスマンの方の自己研鑽にはもちろん、法人の研修書籍としても一押しです。
是非ご一読ください。
それでは。
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