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【本紹介】歯医者を見極める

おはようございます。

カナリアコミュニケーションズです。

本日は、谷口 清さんの著書、「インプラント治療の前にもう一つの選択肢 その歯、残せます」をご紹介します。

1.感想

私は幸い虫歯がないため、そこまで歯医者にお世話になったことはなく、年に数回歯の検診のために、歯医者に伺う程度なのですが、これから死ぬまで自分の歯と向き合っていく上で、必要最低限の知識を得ることが出来たなぁ。と、歯科治療について勉強できたような気持ちになりました。

正直今まで、歯医者に行っても、歯科治療がどうあるべきかを全く知らなかったため、歯科医師が言ってくれたことをそのまま鵜呑みにするしかなかったです。

しかし、そんな私は営利目的の歯医者の格好のカモであるなと。

もし自分が虫歯になった時、たまたま訪れた歯医者の歯科医師を信頼して、その人に言われるまま治療費を払って、言われるまま歯を削って、といった本書で書かれている悪い例になっていたなと。

そう感じさせられました。

ただ、本書を読んで最低限の知識を得ることはできましたし、営利目的で治療を進めてくる歯医者の見極め方も簡単にですが、習得できました。

そもそも、歯だけでなく、自分の身体のいろいろな部位、さらには人生の中で関わる住宅や賃貸、保険など、全く知識のないまま関わることの危険性を改めて感じさせてくれた一冊でした。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントは、歯科治療が本来どうあるべきかと言うのを、専門知識の部分にまで入り込んで説明してくれている点です。

私は歯医者ではないので、もちろん歯学に関する知識はほとんどありませんでした。

そんな私でも、ある程度理解できるレベルで専門的な知識を交えながら説明してくれているので、その説明に説得力があり、背景や理由を踏まえて、営利目的の治療のどこにどのような問題が潜んでいるのかを理解することができました。

例えば、歯科検診で歯医者さんが暗号のように呟いている「C1,C2」の意味を知っている方はどれくらいいるのでしょうか?

本書では、それが虫歯の進行レベルで、それぞれどのような治療をしていくのが好ましいかというのが丁寧に説明されていました。

これを知っているだけでも、歯医者で簡単な知識を持った上で医師の説明を受けることができますし、C1なのに治療するの?、C2なのに抜くの?、と言ったように、説明に違和感があるときに、違和感を察知することができるようになります。

このように、読者が歯科治療について、最低限の知識を得ることができるようになっているのです。

3.概要

目次
第1章 悪徳歯医者の見抜き方
第2章 歯はカネになる、そのカラクリ教えます
第3章 歯は、「抜くな、削るな、冠せるな」
第4章 子どもの歯が狙われている!
第5章 さらに進化したA歯科の保存治療

本書は「A歯科タニグチ会」の創設者であり、「歯科医界のブラックジャック」との異名を持った伝説の歯科医・谷口 清。

谷口さんは抜かず、削らず、冠せずの考えを主張し続けてきました。

営利目的治療を叱責し、また礼儀をわきまえぬ患者に対しても、厳しかった。

そんな谷口さんが、現代の歯科治療の問題点を、歯科医師の目線から明らかにし、私たち患者が、正しい歯科治療と正しい歯医者を見極めることができるようにしてくれる一冊となっています。

最初から最後まで、営利目的の歯医者でどのようなことが患者に対して行われているのか、本来はどうあるべきなのか、そしてそれを見極めるためには何を確認したら良いのかを丁寧に教えてくれます。

歯は誰でも一生付き合っていくものであり、虫歯は誰にでも起こりうることです。

歯の治療について調べたことがない方は是非一度読んでほしい一冊になっています。

是非ご一読ください。

それでは。


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